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TED Talksで学ぶ英語と「言い訳」について Why you will fail to have a great carrer

 

今回はTED TalksよりLarry Smithsさんの”Why you will fail to have a great career”を紹介します。この方は経済学者で大学の先生ですね。結構強烈なキャラクターで、ドライブ感のあるプレゼンです。英語の難易度は全体的な主張を理解するのはそれほど難しくはないと思いますが、個性的な言い回しやシニカルなジョークもたくさん入っているので、少し上級者向けかもしれません。タイトルからもわかる通りお題は「なぜあなたは素晴らしいキャリアを手に入れることに失敗するか」です。日本語字幕の動画もUpされていますが、ちょっと題の訳し方が違いますね。まずは字幕有り無しどちらでもいいので聞いてみましょう。聞くときのポイントは「なぜ失敗するのか?」と「ではなにが大事か?」ですね。

 

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「素晴らしい言い訳」

いかがでしたでしょうか。まず”First reason is that‥・”と理由が述べられます。”No matter how many times people tell you, …, you decide not to do it” (1:00)と述べられていますが、なぜかというとそれは人間が非常に創造的な言い訳をできるからという訳です。”Great excuse”(2:00) と表現されていて例を3つ上げています。1. matter of luck”, 2. They are genious, 3. I am not wiredです。特に2と3はよく成功者と自分の違いを話す時に使いますね。確かにGAFA(ガーファ)の創立者たちは変人見本市に出てくるような人達ばかりですし、日本でも雑誌に出てくる成功者はいろんな意味で突き抜けていますね。とても真似できる気はしません。ただ、巨大企業の創立者達ができたことと自分が出来ないことを比べてもあまり意味が無いですね。とかく言い訳を創ることについては我々はとかクリエイティブになれるようですが、確かに言い訳をしている間は何も動かないことになりますね。

キャリアとパッション

ではなにをすべきかが次に語られます。ラリーさんは”Passion”が大事と言い切っています。Passionをどう見つけるかまでは言及されていないですが、興味があることではなく、パッション、Highest expression of your talentと表現しています、を見つけることが大事なようです。Passionについては私のブログの別な記事の「今からでも遅くない人生設計の方法」ではMind setという観点から別の考え方が紹介されていますので、そちらもご参考にください。しかし、Passionを見つけただけでは失敗すると言っています。なぜなら”because you have invented a new excuse” (9:00)、新しい言い訳を創造するからですね。ここで出てくる言い訳は”Ivalue human relationships”と表現していますが、これを端的に表しているパートがあります。”Ihave a dream once, kid, but you were born” (12:00)。ここで大きな笑いをとっています。子供が産まれちゃったからには好きなことはできないよね、と家族を言い訳にすることはよくありますね。これを「親の罪が子供に降りかかる」(12:00) というような面白い表現をしています。家族はなんといっても大事ですので、それを言い訳にすれば自分のできない理由が正当化されます。職に恵まれない人達は親の介護なども却って一生懸命にやる傾向がある、との記事も読んだことがあります。さらに日本では自分がやっていないのにあれやれこれあやれ、将来大変だよ!と言う親はまだまだ多いと思います。最も理想的な子どもへのコメントは”Go for it, kid! Just like I did” (12:00)と親の背中を見せることですね。こんなふうに言えたら子供が親を見る目が一生変わるかもしれません。責任はとれませんが、かっこよすぎますね。

最後まで言い訳をするか、先に進むか

最後にやっぱりできない理由は失敗したり、他人から変人扱いされたりするなどの恐れがあるからだとまとめています。締めの印象深いフレーズとして”why you are not going to have a great carrier”ときて”unless…” (12:00)と続きます。Unlessは非常によく使われますが、一般的な「~でなければ」ですが、そうなるとちょっと文脈がわかりにくいです。ここは翻訳版をみると「ただし」と訳されており、これだと次に繋がりますね。次に「ただし」はこの世で最も恐ろしい言葉に続くといっています。”If only I had・・・” 頻出の仮定法ですね。この後の続く動詞は個人によって違うでしょう。「もし~さえしていれば」ですね。解釈としては「もし~さえしていれば自分は成功したはずだけど」の言い訳に繋がっている、ということですね。最後に「みなさんにどうして理想のキャリアを得るのに失敗するかを話しましたが、ただし~(あなた次第ですよ)」と締めくくられています。あえて「あなた達は失敗しますよ」と決めつけて奮起を促している印象です。私も山ほど言い訳がありますが、まずは自分の言い訳に向き合うことから始めたいと思います。

英語のポイント

  • High-stress,  high-workload, bloodsucking, soul-destroying (1:00): 大変な仕事、嫌な仕事を表現する面白い表現ですね。日本のブラック企業を説明するのに使えそうです。
  • Competent (3:00): は非常によくつかわれます。有能な、とか資質のある、という意味ですね。外資系企業の人事評価では”Competency”という評価基準が使われており、コンピテンシーが高い低いのように使われます。なかなか訳すのが難しいですが、「仕事をする上で望ましい行動特性」という意味ですね。簡単にいうといい結果を出した時に発揮した自分の強み(影響力とかリーダーシップとか)ですね。
  • a fine line between madness and genius (3:00): fineの使い方がポイントでこのような場合は「わずかな」ですね。またこの方はシニカルな表現でa faintest praise(最も貧弱な褒め言葉」言葉をうまく使って印象付けているパターンが多いですね。

笑いのポイント

Interest とPassionの違い (5:00) の説明はプロポーズの言葉をを引き合いに出して説明しています。”Marry me! Your are interesting”と伝えたら確かに断られそうです。また、彼の同僚がプロポーズした時の話は面白いです (6:00)。この場合、英語で発音される言葉がどの国の人の名前なのかということがなんとなくわかるといいと思いますが、難しいですね。アメリカ人でもいろんな名前があるので会議で話すまで性別がわからないこともよくあります。お互い様ですが、インド人は名前から性別を判断するのはは全く不明ですね。中国人は名前に一般的英語名をつけていることも多いので性別はわかりやすいです。Enumerateは「リストする、列記する」でよく聞きます。

まとめ 理想のキャリアと言い訳について

仕事に繋がるようなパッションを見つけることはなかなか難しいと思いますが、それこそ毎日何かに対して言い訳をしているとは思います。まずはその言い訳に対して何ができるかを考え、その先にあるものが何かを想像してみるのもいいかもしれません。例えば仕事で疲れているから、という言い訳に対してはいつか解消されることなのか、解決できないのであればい何か対策があるのか、解決で来たらどんないいことが待っているかなど考えてみて、具体的な事象まで落とし込めると何か解決策が出てくるかもしれませんね。以上、”Why you will fail to have a great career”の紹介でした。