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英語ニュースで学ぶ「日本の働き方改革について」

今日はYoutube に投稿されている”Why does Japan work so hard?””というニュースについて紹介したいと思います。CNBC NEWS Explain という媒体です。アメリカ系のメディアで日本では「日経CNBC」により放送されているようです。ニュースなのでよくまとまっていて、字幕も付いていて分かりやすいと思います。

今回はインスタントなモチベーションにはつながりませんが、長時間労働がモチベーションがアップしない大きな原因の一つでもあると思います。定時に帰れるとわかっていれば仕事を何とか終わらそうとモチベーションがアップすると思います。アメリカで働いている時に、5時に終わって明るいうちから同僚と喫茶店でお茶したりしたこともよくありましたが、今となっては超貴重な体験でした。明るいうちに帰ると人生変わりますね。このニュースも自分の働き方を考えるきっかけになるといいですね。

今回は「日本が世界でどのように放送されているか?」について考えながら英語の重要表現を学んでいきたいと思います。日本の長時間労働についての話なので、機会があれば外国人の方に説明したり、話のネタとして使えるかもしれません。聞く時のポイントはこのニュースの構成を考えながら聞くことです。日本人の残業の全体像、具体的事件、取り組みをどのような伝えているかです。今回のブログの内容は下記の通りです。

  • 記事の説明と役立つ英語
  • 長時間労働に対する考察(気づき)

では聞いてみましょう!

www.youtube.com

ニュースの全体像 日本の働き方

いかがでしたか?ではまず全体の構成について解説します。最初は過労死の定義から入り、誇張されている気もしますが、日本の長時間労働の現状と労働文化について説明があります。次に電通の過労死の例などが挙げられています、最後に長時間労働の対策や取り組み、将来の可能性に触れて終わっています。では各パートで使える英語に触れながら私の簡単な考察も交えて解説したいと思います。

日本の長時間労働概要(0:00-1:00)

冒頭は使える表現が集中していますね。”Karoushi"という言葉がどこまで認知されているかはわかりませんし、ニュースの数字と現実が合致しているか疑問な点もありますが、全体像としては間違っていないと思います。

  • 過労死の定義が説明されます。Karoshi is a term that means death by overwork、”a term that means~”は専門用語など説明するときに使えそうです。
  • 残業の実態を説明しています。Nearly quarter of Japanese company have their employee work more than eighty hours of overtime per month、quarterは4分の一です。have XXX 動詞でXXXに~させるですね。per monthは1か月ごと。英語らしく後半に従って条件がいろいろついてくる典型的な分です。
  • サラリーマンの定義です。Salaryman defined by his loyalty to his company and expected to spend his entire career working for the same company、ちょっと古い時代の定義ですね。いまはだいぶ変わってきましたが、イメージとしては現状も同じですね。
  • 飲み会の話が説明されます。He will participate after-work activities too, like drinking with colleagues、英語でいうとなんか活動的に聞こえますが、「飲み会」ですね。colleaguesは同僚という意味でpeerという表現もよく使われます。
  • 休みが取れていないことを説明しています。They are not taking enough time off、数字が出てきますが、20日のうち半分しかとっていないとのことです。私の上司はいろんな国の人がいましたが、普通に「残った有休を消化するために休みます」という感じで休んでいますね。ただその方々も時間的にはかなり働いています。

長時間労働の実態と問題点(1:00)

全体像の説明が終わると具体的な例を挙げて長時間労働の説明がされます。それほど難しい表現は無いと思います。

  • 夜中3時の銀座の状況。「1分おきにサラリーマンが通り過ぎていく」とレポートされています。東京はあまり知らないのですが、銀座はちょっと特殊ですかね。
  • 長時間労働を育んだ(?)歴史が紹介されます。高度成長は”Dramatic economic growth”と表現されています。
  • 長時間労働のカルチャーについて説明されています。a company … to be more important than any individuals、「会社より個人」、典型的比較級ですが、途中にas a wholeが入っているので難しいですね。また「63%が有休をとることに罪悪感を感じる」と報告されています。feel guilty、よく使われますね。paid leaveは有休です。
  • 大きな問題は「労働生産性の低さ」だと言っています。生産性は”productivity"ですね。Long work hours don't necessary mean high productivity、と表現されています。。G7の中では最下位です。よく話題にも上がるので、いろんな調査がでていますが、原因はいろいろな国でも違うと思います。また基本的にGDP÷労働生産人口というシンプルな計算の為、本当に日本の働き方が無駄が多いかはなんともいえませんね。どちらかというと効率が悪いというよりもやりすぎ感からくる生産性の悪さのような気がします。一度日本で配信している在庫レポートを海外のチームに見せたところあまりの細かさに絶句していました、いろんな意味で。日本の場合は過剰な品質要求やサービスが主な原因であると個人的には思います。
  • 電通の過労死の話もこの少し後にででてきます。forced to work more than 100 hours of overtime per month、月100時間以上の残業を強要された、とあります。私もプロジェクトで二ヶ月ほど100時間越えの残業した経験がありますが、脳卒中に近い自覚症状もあって過労死ラインが100時間というのは説得力があると身をもって感じました。

長時間労働の問題点と解決策 (3:00)

次のパートは対策として会社や政府の取り組みが紹介されています。

  • 電通の事件もあって政府や会社の「働き方改革」の実際を説明しています。電通は10時以降の消灯」が紹介されています。
  • 政府の対策としては有休消化の義務化やプレミアムフライデー、山の日などが挙げられています。mandatoryは「必須」ですね、会社の目標設定でも「これは必須だから」という感じでよく使われます。
  • Dispite of these initiatives, a cultural challenge still looms、「これらの取り組みにもかかわらず(残業)文化へのチャレンジが立ちはだかっている」ということですね。その文化とは集団に重きを置く、遅くまで働く、一生懸命働くこと価値とする文化であると言っています。。私は大学を卒業して初めて働いた職場の上司には「どれだけ早く来て、どれだけ遅く帰るかが勝負だ」といわれ唖然とした覚えがあります。Dispete of ~はにも~かかわらずでよく使いますね。initiativesは結構日本のビジネスシーンでも使われるようになったと思いますが、日本では主に主導権という意味で使われていますね。外資系ではほんとによく使われますが、ビジネスシーンでの意味としては「構想、計画、戦略」、もう少し現場レベルだと「取り組み」という意味になるでしょう。loomsは初めて目にしましたが、「立ちはだかる」という意味のようです。字幕がないと一生わからなかった単語です。
  • 最後に対策が紹介されています。紹介されている対策はRobotics(自動化)とImmigrant(移民の活用)となっています。しかしこれらの対応が現時点では十分でなく、wheter technology could open the door for better work-life balance for Japan’s workforece still reminas to be seen、と結ばれています。workforceは「労働力、労働人材」、remains to be seenは「知られることとして残る」から「後にならないとわからない」という表現ですね。

今回のニュースに関する考察

最後に個人的な意見としてです。このニュースでは長時間労働の対策として少子高齢化のための人手不足解消が挙げられていますが、この点はちょっと発想が飛躍しすぎだと思います。ここでの対策のRoboticsやAIの活用は確かに時間の短縮になると思いますが、パソコンが普及した結果と同じことが起きると思います。つまり余った時間は過剰サービスに使われるだけだと思います。やはり長時間労働の原因の本質を考えることが必要ですね。どこからの会社で電話を無くした会社があったと思いますが、それくらいしないと難しいでしょう。

また、みなさんもただ休みだけ多くしても解決しないことは肌感覚でわかっていると思います。そもそも日本の祝日は世界の中でも圧倒的に多いです。私の会社でも海外拠点と比べると日本が祝日は圧倒的に多いです。ブラスお盆休みや正月休みもありますし、休み自体は少ないとは思いません。問題はそれでいてなぜ働き方が問題になる点に本質があると思います。長時間労働文化は今までアドバンテージだったが、時代に合わなくなってきたということかもしれません。この文化のおかげで奇跡的な高度成長を成し遂げましたが、その成功パターンに固執して時代が変わったことに気づいておらず、迷走しているのにも気づいていないとすれば怖いですね。「日本人は勤勉で優秀である」という勘違いによる茹でガエルになる可能性も大いにありますね。このバランスの悪さによる勘違いは司馬遼太郎日清戦争から太平洋戦争あたりの小説やエッセイを読むとよくわかると思います。大東亜戦争を取り上げた「失敗の本質」という本もありますね。柳田邦男の「零戦燃ゆ」にも失敗の本質が隠されています。機会があればこれらの本を紹介していきたいと思います。

最後に私のチームでは来週から「1週間に1度は定時帰り」を実行しようと思います!では「英語ニュースで学ぶ日本の働き方改革について」でした!身体を壊しても会社の人は誰も面倒見てくれません、みなさんも残業はほどほどに!