こんにちは。COVID-19(コロナウィルス)のアメリカでの蔓延と危機感はCNNのニュースサイトがほとんどこのニュースで埋め尽くされていることが物語っていますね。本日の見出しもコロナ関係になりました。
”Amazon fires warehouse worker who led Staten Island warehouse walkout”
https://edition.cnn.com/business
見出しは「AmazonがStaten Island倉庫のストライキを主導した倉庫作業者を解雇した」ですね。”fire”は「解雇する」で、”lead” (主導する)が”walkout"(ストライキ)にかかっています。ぱっとみて”walkout”を”workout"(運動する、いい結果が出る)と勘違いすると私のように??が付いちゃうと思います。”walk"と”out"で「歩いて出る→職場から離れる→ストライキ」というニュアンスですね。
次のパラグラフではもう少し丁寧に説明されています。
”Amazon has terminated an employee based in the company's Staten Island, New York, warehouse after he participated in a worker walkout protesting the company's response to the novel coronavirus.”
倉庫がNY州の倉庫ということもわかります。また会社のコロナウィルスの対応に関して反対するストライキだったこともわかります。”fire”は”terminated"(終了する)ですが雇用の文脈では「解雇する」になります。ここで”novel coronavirus”とありますが、”novel”は「新種の」という意味があるようですので「新型コロナウィルス」となりますね。
この記事の写真には手製のメッセージカードをもった男性が映っており、メッセージは”Treat your workers like your cusotmers” と書いてあります。”Treat A like B” で「AをBのように扱う」ですね。Amazonのポリシーは昔から”customer‐centric”(顧客第一主義)で知られていますので、このポリシーを皮肉ったメッセージですね。私も同意です。
記事の引用はしませんが背景としてはこの倉庫内でいくつかの感染が確認され、倉庫を消毒して閉めるように要求するデモを先導したようです。解雇の理由は感染者と接触し、自宅待機を命じられたが従わなかったからだとAmazonは言っていますね。顧客第一主義は時として従業員に犠牲を強いる場合があるので、Amazonのような物流が大きな要素であるビジネスとしての決断はなかなか難しいですね。
ちなみにAmazonはスゴイ会社と思いますし、私も頻繁にサービスを利用しますが、アマゾンの倉庫で働くのはしんどそうですね。Amazonが求めるリーダー像は14項目ありますが、最初が”customer obsession” (執着とか取り憑かれる)ですね。もうこれで怖いですね。”frugality” (倹約とか質素)というのもあります。限られたリソースでやれ!ということですね。Amazonに限らず外資系企業が募集要項などで求めてる要件はスーパーマン的なものが多いですが、そこをあまり真剣に取り合わず、さらっとを「私はできますよ」と答えれる図太さがグローバル人材には求められているのかもしれませんね。
以上、「コロナウィルスとAmazonの苦悩」でした。コロナ退散!