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「Amazon CEO は何を思うか - 後半」Amazon CEO Jeff Bezos on The David Rubenstein Show

こんにちは。では、前回に引き続き Amazon の CEO ジェフベゾスインタビューの後半です。後半は彼の人生と信条、Amazon のビジネスにまつわる諸々の話題について話しています。彼がどのような信条をもってどの様な人生を歩んできたか伺い知ることができますね。今回は雑多な話題ですが、特に彼の信条やビジネスについての思いについてコメントしながら、よく使われる英語を紹介したいと思います。今回の記事は長いので面白いと思われる項目を選んで読んでいただければいいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=f3NBQcAqyu4&t=2181s

ベゾスの優秀な学生時代について 18:00~

まず最初にインタビュアーがベゾスにどのようにして今の自分があるかを聞いています。”How you came to this situation where you are today?” この表現は実際の位置ではなく、人生の位置を聞いている点が面白いですね。彼は子供の頃、学業についてはとても優秀な生徒であったと言っています。高校では卒業生の総代も務めたようですね。また大学もプリンストンという超名門大学に入学しました。専攻は最初は ”Theoretical physicist”(理論物理学者)を専攻したようですが、後にに電子工学とコンピューターに変更したようです。ここで彼は成長するにつれ色々な頭の良さがあると気付いたと言っています。また同時に色々な馬鹿さがある時ついたと言っており笑いを誘っています。

アメリカ人は謙遜もなく自分自身のことを優秀だとか褒めることをよく口にしますが、このあたりはそれが嫌味にならない文化であり、自分自身で自信を持てる文化に繋がっている気がします。

この動画の全編を通して彼が大声で笑う様子が何度もありますが、これは生まれつきのようです。笑い話として笑い声が大きいため高校の時に図書館に入る資格を剥奪されたと言っており、兄弟も特に一緒に映画に行きたくなかったようですね。なぜだかわからないが昔からよく笑う性格のようでお母さんは兄弟にベゾスが機嫌が悪い時は5分待ちなさいとよく言っていたようです。 やはりとにかく明るい性格はビジネスには大事のようです。 

 ベゾスのビジネスキャリアと直観について 20:00~

ここから彼のキャリア・仕事の話になります。このあたりの詳しい話はネットでたくさん出てくると思いますが、ニューヨークで有名なヘッジファンド会社で働き出したようです。インタビュアーはその後にシアトルで本を売ろうと思ったのはどのような動機があったからですか?と聞いています。よく使われる表現で ”What propelled you to…” でプロペラで推進するイメージ=動機ですね。動機の回答としてはこの時期(1994年頃)はインターネットが驚異的なスピードで成長していることに目を付けたからのようです。”I cam accross the fact" という言い方は「(偶然、なんとなく子の事象に出くわした」ニュアンスです。”accross"は「(横断歩道などを)横切る」ですのでイメージがつかめますね。インターネットを使って仕事をできないかと考えたところ、本を売るということが浮かんできたようです。というのも本はその出版量という点から ”super unusuall" なマーケットであるため、世界的な品揃えのある本屋を作りたいと思い立ったようです。我々は何か便利なものがあると「便利になったねー」とは思いますが、なかなかそれを使ってビジネスにしよう、新しいものを作ろう、とは思わないものですね。このあたりの目の付け所は普段から能動的に世の中を見るという資質であり、スタートアップビジネスには必須なのかもしれません。

ここで彼の重要な考え方が述べられています。前半でもベゾスは述べていましたが、この決定は ”One of my decisions I made with my heart.” と自分の心からでた決定だと言っています。また、(このような大きな決定、決心をする理由は)80歳、90歳になった時に ” I want to have minimised the number of regret that I have in my life.”、後悔をできるだけ少なくしたいからだと言っています。さらに彼は ”Most of regrets are acts of omission they are stinks we didn't try.”、多くの後悔はトライしなかったことによる後悔だと言っています。このあたりは非我々凡人にはぐさりと突き刺さりますね(聴衆からは拍手が起きています)。人生観、キャリア観的にはここが後半動画の最大のポイントと思います。

Amazonの創業から成長について 23:00~

ここからは諸々の質問を受けながらインタビューが進行します。まず創業時の話ですが、小さなチームで本の出荷を始めたばかりの時は、倉庫のセメントのフロアで膝をついて荷造りをしていたようですね。膝が痛いので彼は「我々に必要なものは 膝当てだ!」と言ったところ、同僚からは「我々に必要なのは荷造用のテーブルだ!」と言っわれたようで笑いを取っています。彼はこれはいままで聞いたもっとも素晴らしいアイデアの一つであったと言っています。非常に典型的な「いままで~していないような~」の超頻出構文で ”That is the most brilliant idea I've ever heard.” と表現しています。

また話が変わり、本以外のものを売ろうと思った動機について質問しています。”What propel you to..” とういう言い方がまた出てきます。どんなものを欲しいのか顧客にアンケートを取ったところ、「今ワイパーブレードが欲しいんだけどワイパーブレードが今買いたいね」と言うようなコメントもあったようです。つまり、(顧客が欲しいのはそれこそ状況により様々で)なんでもお客さんがその時に探しているものなら売れるんじゃないか、何でもできるんだということに気付いたようです。このあたり顧客が細かいことを言ってくると普通では「そんなことできるわけないじゃん」で終わるところですが、このあたり発想の転換がさすがですね。

株価や利益ついての話がちょっとあった後、プライムサービスの話になります。プライムサービス定期的に収入が発生するのでは大変素晴らしいアイディアのように思えるが、どのようにしてこのサービスを思いついたのですか?と質問しています。このアイデアはジュニアレベルのソフトエンジニアがこ思いついたようで、イメージとしては食べ放題ビュッフェのような何でも迅速に無料配達するデリバリーサービスをやろうと決めたようですね。 ”all-you-can-eat”という表現はアメリカで食べ放題などによく使われるキャッチフレーズですね。しかしながらファイナンスチームで確認した結果はひどいものたったようです。なぜならお客は無料配送を好みますが、発送費は高いからですね。私も物流管理が仕事ですので配送費で利益などあっという間に吹っ飛ぶことを知っていますが、顧客・営業目線では「配送費負担」は魅力ですので、いつも悩ましいところです。

プライムサービスは通常なら「できっこないようね」で終わるところですが、ここで彼の言う ”intuition”(直感に頼る)や ”risk-taking"(リスクをとる)行動で進めることにしたようです。また、たとえ間違ったとしても ”getting worng isn’t that bad”(間違ったこと自体はそれほど悪いことではなく)だし、成功は多くの失敗の上に成り立っているとも言っています。

最初は大変だったようでビュッフェに例えるとこのようなサービスを提供するときに最初に来る人は ”heavy eaters”(大食いの達)だと言っています。どんどん無料配送利用が進みましたが、結果的にはご存じの通り多くの人が使用するサービスにまでなったということですね。ここでのポイントは「誰もやりたくない、誰もできると思っていないこと」をあえて実行した点ですね。「失敗も大したことがない」という考え方も大事で、特に日本人は失敗を恐れるあまり動けないケースは多いと思います。それに失敗に対するメンタルのタフさは失敗をしないと鍛えられませんね。箕輪厚介さんという有名な編集者の方の著書に「死ぬこと以外かすり傷」という本がありますが(まだ読んでないですが)、その通りですね。まずは小さい失敗をしてみましょう。私も失敗は多いですが、まだタフになるところまではいっていません。性格も関係しますね、やはり。

ベゾスの働き方について 29:00~

今度は会社の働き方の話になります。これもベゾスの有名な話ですが、インタビュアーは彼が10時以前は打ち合わせを入れない、8時間寝る、 PowerPoint は使わない、という点について質問をしています。「10時前に打ち合わせを入れない」理由は「朝の活動をパターン化したいから」だと言っています。コーヒーを飲んだり、新聞を見たり、子供と朝食を一緒に取ったりすることが大事なようですね。子供と朝食を取れることは非常に貴重な時間だと私も思いますが、実践している人はそうそうはいないでしょうね。子供が大きくなって「やっぱり子供と朝食を共にせず、もっと仕事すればよかった」と思う人はまずいないでしょう。また「8時間の睡眠」は単純に頭も回るし、エネルギーも十分あるからと回答しています。彼もスタートアップ当時はそれこそ寝る時間もなかったと思いますが、今ではCEOとなり、「上級管理職はたくさんの決定をするのではなく、いくつかの質の高い決定をするために給与が支払われている」と言っています。彼の周りの上級管理職立は同じような考え方をしており、 絶えず ”two to threee years advace”(2~3年先))を見越して決定していると言っています。朝の時間の重要性はよく言われていますが、朝に難しい仕事をもってくるのは重要ですね、多くの場合それは一番やりたくないことだったりしますので、「一番やりたくないリスト」を作るのもいいかもしれませんね。PowerPoint の話はないですね。

直観、店舗販売、AWS、政府の干渉、宇宙について 32:00~

この後の話は特にこれといったポイントもなく、諸々の細かい話題がいくつか出ていますので簡単に紹介します。 まずベゾス がAmazon でオーダーする時に問題なく物が届ことがありますか?と冗談っぽく聞いています。彼は全ての苦情のメールは彼のメールボックスにも配信されると言っており、ここでも直感的な話を大切さを言っています。”I use my curiosity to pick up certain email.”、好奇心という言葉を使っていますね。つまり五感で”something odd”、「何かおかしい」と感じたケースについてピックアップし、根本原因と根の解決を指示しているようです。

次にどうして店舗販売を行うの会社をはじめたかとして聞いています。”bricks and mortar business" は「レンガやモルタルでできた建物で行うビジネス」から「店舗販売」という意味のようです。私は初めて聞きました。この戦略の背景にあるのは何ですか?という質問をしています。これは生鮮食料品販売大手のホールフーズの買収の話ですね。この点については彼は店舗というものに対して常々非常に興味があったと話しています。 ここでも他と同じようなサービスであればうまくいかないので、何か ”diffrenciate”(差別化)なサービスをやる必要があると言っています。

次はAmazon WEB servicesAWS) について話しています。このサービスはよく知りませんが、うまくいっているビジネスモデルのようですね。このビジネスについては7年もの間競合が出現しなかった点で奇跡的だったと言っています。Amazon が販売を始めた時、2年後に大手本屋がネット販売を開始し、Amazon Echo を出した後 にGoogleが2年後にGoogle Homeを出したように通常は2年ぐらいで競合が現れるようですね。  Amazon がこの会社を立ち上げた時に他の同様のサービスを行う会社はそれほど注意を払わなかったようです。油断をすると足元をすくわれるとはこのことですね。桶狭間的な話ですね。 

今度はアメリカの政府やヨーロッパの政府が法的に干渉し、Amazonのビジネスに悪影響を与えることについて聞いています。GAFAへの政治の干渉については大統領候補者選びでもいろいろ発言がありますね。この点について彼は非常シンプルな見方であり、ワシントンポストの話題と同じように巨大な組織は十分に調査される必要があり、これはとても健全なことであると言っています。そのまま信じるのもなんですが、そのことについて色々心配したり文句を言ったりするのはエネルギーの無駄遣いだと言っています。この表現として ”don’t tak this personally”,  “a lot of wasted energy” と表現していますが、私たちも使えるエネルギーは限られていますので、エネルギーの使い道を考える必要がありますね。 また、いくら法的な干渉があったとしても、顧客のサービスに対する要求は変わりない為、政府が我々のカスタマーサービスを提供することを止めることはできないだろうと言っています。

最後に宇宙への進出について話されていますが、イーロンマスクもそうですが成功者が最後にたどり着くところは宇宙なんですねー。そこは飽くなきフロンティア精神というところでしょうか。私ならまだまだ日本でも行きたいところ、やりたいことがたくさんありますが。どんな生き物も主としての寿命はあるようですが、宇宙に進出することで種の寿命を克服することができたらすごいですね。

 

以上、「Amazon CEO は何を思うか - 後半」でした。いかがでしたでしょうか?確かに超巨大企業を作り上げた人間だけあってただ者ではない雰囲気を醸し出していますが、言っている事はそれほど私たちとも変わらないと思います。自分が考えていることをユニークなアプローチで実行に移したという点がほんの少しの違いですが、結果的に大きな違いを生んだのでしょうね。はっきりと覚えていませんが、確か往年の名テニスプレイヤー、ジョン・マッケンローがかなりランクの下のプレイヤーに敗退したときに言っていたコメントをまだ覚えています。「1位と100位の差などほんのちょっとでしかないんだよ」と努力をしている人間の間では皆さんが思っているほどいわゆる起業家や成功者との差はないかもしれませんね。もちろんペソスのように超巨大企業を作ることは難しいですが、ベゾス考えている事とちょっとした違いしかないということを心の片隅において行動に移していくのが良いかもしれませんね。

 

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