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マインドセットの科学 TEDxTalk - Change your mindset, change the game

今回はマインドセットに関する科学的根拠についての動画を紹介したいと思います。四つのケーススタディを紹介することでマインドセットが実際に意識と身体にどのような効果をもたらすかを紹介しています。この動画がオススメな理由はこの動画を見ることでマインドセットの効果を潜在意識に定着させることができると思うからです。このテクニックを頭のどこかに仮住まいさせておけば、そのうちレギュラーメンバーとして自分の潜在意識をリードしてくれるかもしれませんね。また、精神世界の話だけでなく、エビデンスベースの納得感が欲しいという実証主義な方にもおすすめですね。今回は役立つ英語というよりはケーススタディーの内容を中心に紹介させて頂きたいと思います。タイトルにある “change the game”、ゲームチェンジという言い方はよくでてきますが、ビジネス、人生などの大きな局面の流れが変わる、形成が逆転する意味でよく使われますね。

TEDxTalk - Change your mindset, change the game

https://www.youtube.com/watch?v=0tqq66zwa7g

信じる者は救われる Placebo effect(偽薬効果) 

まず偽薬効果の話から始まります。Placebo effect、プラシーボ効果は日本語で心理学的な観点から知られていますね。心の持ち方次第で身体に良い効果が発生する事象のことです。このケースでは手術後に施される治療について鎮痛剤を医者から直接投与してもらう場合とポンプで自動的に投与してもらう場合、患者の痛みの感じ方がどのように異なるかを検証したものです。結果は医者から直接投与された方が鎮静効果が顕著に見られたという結果になりました。”significant reduction of pain level”の “siginificant” は私は本当によく使います。”big reduction" よりもビジネスっぽい響きになりますね。この方はこの研究から “nature of placebo effect”、「偽薬効果の本質が何であるか」について研究し、 結果的に “placebo is a powerful, robust, and consistent demonstration of the ability of our mindsets”、「偽薬効果はマインドセットの能力というものを強烈に実証している」という結論に達したようです。この場合、患者が治りたいという気持ちが医者から処方されてるから絶対効果があるはず!というマインドセットに繋がったことになります。つまりマインドセットは我々の ”wellbeing” (健康、幸せ)に劇的な変化をもたらすことになると言っています。


もう一つの例としてホテルのハウスキーパーさんたちの仕事に関するマインドセットケーススタディを紹介します。 ハウスキーピングは非常に重労働ということは容易に想像できますが、彼女たち被験者に「定期的に運動していますか?」と尋ねたところ三分の二がいいえとの回答結果だったようです。 そこでグループを二つに分けて一つのグループには15分の ”Your work is good exercise" というプレゼンテーションを見せて、医者から見た適度な運動という条件を十分に満たしていることを説明しました。その結果はなんとプレゼンを見たグループは体重、血圧、 体脂肪率が良い数値になり、しかも身体だけでなく、仕事に対する満足度も高くなったようです。 15分のプレゼンがすべてのゲームを変えたと言っています。 

 

次もマインドセットが我々の身体に直接的に関係する事象のスタディが紹介されます。 ミルクシェイクの話ですね。 2種類のミルクシェイクを提供し、体内の “ghrelia”(グレリンホルモン)がどう変化するかを調べるケーススタディです。このホルモンは満腹になればこの減少します。ここでて実験用に提供されたのはゼロ脂肪、ローカロリーのシェイクと超リッチな “Decadence you deserve"というシェイクです。”decadence” は幾分1960年的響きですが、「(快楽を求めた結果)退廃的、反道徳的」という意味ですね。もう欲望に忠実なシェイクという感じですね。両方のシェイクを飲んだ後、血液検査の結果はデカダンスシェイクを飲んだ後はローカロリーシェイクを飲んだ後よりもグレリンホルモンが劇的に下がったという結果が出ました。 しかしながら実はこの二つは全く同じ成分のシェイクだったようです。これにより我々の認識によって身体への効果は増加したり減少したりするということがわかりました。”Produce more or less of an effect depending on our awareness” と表現されています。”depending on~”は条件を後付けするのに便利な表現ですね。どうでもいいですが、私にとって”decadence food” は「週末朝のアンバター厚切りトースト」です。みなさんのデカダンスフードはなんでしょうか? 

 

最後にストレスもマインドセットによりある程度マネージできるというスタディが紹介されています。2008年のリーマンショック金融危機(financial collaspe)の後のストレスを抱える従業員に対して簡単な3分の動画を仕事の前後に2週間ほど見せたケーススタディです。1つのグループにはストレスは悪であるという内容を、もう一つのグループにはストレスは良い面もあるという内容を見せました。この結果、後者のグループは体調不良を訴えることが少なくなったようです。”fewer backaches”(腰痛), ”less muscle tension”(筋肉のコリ)” less insomnia”(不眠症)、働き過ぎで体調を崩して文句言うときに使ってみましょう(笑)。しかも先ほどのハウスキーパーと同じように仕事に対するエンゲージメントが上がったようです。会社の経営陣や人事が喜びそうなスタディですね。これをネタにたくさんのコンサルさんが儲けたと思います。

まとめ 気持ちは信頼できる武器

最後に “Our mindsets matter”、「マインドセットは大きな違いをもたらします」と締めくくっていますね。ここまで科学的な証拠を聞いてからですと、単に信じるものは救われる的な精神論世界ではなく、脳科学的な事象であることが理解できます。気持ちや気分という非常にあやふやな回路に身をゆだねて毎日生活しているわけですが、実は自分が持つ唯一確実にコントロールできる武器なのですね。いま、いろいろなシーンでマインドフルネスや瞑想が注目されてきていますが、気持ちの重要さがますます認識されてきた証拠でしょうね。しかしながら大昔からマインドセットについての名言や名文は多くあると思います。「塞翁が馬」はなんと紀元前の話ですね。時代がずいぶん飛んでリチャードバックの「イリュージョン」というちょっと不思議な小説の冒頭の話はまさにマインドセットですが、強烈なインパクトを受けた大好きな文章の一つです。他にもたくさんあると思います。ではこれだけの啓蒙的リソースがあってなぜまだ人々は迷うのでしょうか。個人的にはやはりマインドセットしてからのアクションとなると思います。「塞翁が馬」ではおじいさんはただ待っているだけですが、これを「何もせずに待つ」と解釈すると何も起きない可能性が高いので、このブログの前回の記事である「マインドセット実践編 マインドセットの価値を最大限に活かすために」などを参考にして頂ければゲームをチェンジできるかもしれませんね。

 

ちなみに今日の私のマインドセットは「ブログを書こうと4時に起きたが息子(3歳)が4時半に起きてきてショック」→「息子はいつも5時半起き、しかも昼寝をいつもしないので遊びに付き合わなければいけないが、1時間早く起きたので昼寝をするからブログを書けるだろう」です。毎日早起きの戦いです。

以上、「マインドセットの科学」についてでした!

 

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