グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

あなたの本当に戦うべき相手は? マインドセットの前に

 

過去のブログでマインドセットの科学的効果、実践、メッセージについて続けて紹介してきました。今回はマインドセットを試みる時に何を対象にするかという重要なポイントについてお伝えしたいと思います。もちろん身近なことにもマインドセットは応用できますが、やみくもにマインドセットをしても効果は薄れてしまいます。可能な限り対象を絞り、マインドセットすべき重要な課題を選別する必要があります。

この点について「何を相手に戦うか?」について私自身の考えを整理していきたいと思います。また最後に関連動画を紹介しています(英語)。グローバル人材として成長するため、効果的なキャリアアップをするために、戦力を集中して投入していきましょう!

あなたの本当に戦うべき相手とは?

皆さん日々何とか格闘してると思います。「戦う、格闘する」という言葉ではピンとこなくても、いろいろ思いを巡したり、悩みながら過ごしていると思います。人生自体が格闘であるともいえますが、子育てや仕事や交友関係などほぼ全てのシチュエーションで、うまくいくように色々な策を巡らしたり、相手を説得したり、議論したりしています。

多くの場合は戦う相手は人ではなく、その背後にある事象であることが多いです。ここで問題になるのは、「そもそもその戦いが本当にあなたが格闘するべき価値、必要性があるものかどうか?」という点です。戦う相手を間違えたりすると、貴重な時間を失ったり、いらぬ心配を増やしたり、場合によっては大事なものを失うことになるかもしれません。

仕事においては「いろいろ依頼があって忙しく、あっという間の一日で、自分のやりたい仕事ができなかった」ということが多くあります。また、家庭でもパートナーと喧嘩して「ほんとにうちの夫/嫁はけしからん、わかっていない」と頭にきて、議論すべき内容よりも、相手に怒りを向けてしまうことも(頻繁に?)あります。

このような場合、「誰かのために戦わされているか?、戦う相手は誰か?」が理解できていないとになります。つまり自分や自分の大事な人達のためにエネルギーを使っているのではなく、そのエネルギーを別なことに使っていることになります。

本当に戦う相手を選ぶ 

ではどうすればいいでしょうか?それは「自分が戦うべき相手を選ぶこと」です。そのための基本的アプローチを自分の経験を踏まえて紹介したいと思います。物事は複雑な要因が絡み合っていますが、基本的なアプローチを押さえておくことは大切です。先ずは次の4つのシンプルなステップで進めてみましょう。 

  1. 自分の戦う相手(事象)の本質を探る
  2. 戦う相手の選別をする
  3. 戦べき戦いを戦う
  4. 戦いを回避する 

1. 自分の戦う相手(事柄)の本質を探る

これは「事象、案件の本質を探る」作業です。ここを押さえておかないと、結局なにが重要であるかを判断するのが難しいでしょう。仕事を例にとると「この案件は何のための仕事なのか?誰のための仕事でどのような結果を期待しているのか」と考える必要があります。

2. 戦う相手の選別をする

自分の公私のミッションやビジョンに従って判断することです。自分の価値観がしっかりしていればそれほど難しくないですが、案件がどのような本質であるかによって優先度も変わってくると思います。

例えばビジネスパーソンの評判、評価の高ポイントととして「あの人はメールにすぐ返事をくれる」という点はよく耳にします。ただ、「メールをすぐ返信します」は自分の時間を奪います。履歴書の強みにも書けないですね。また別な部署の仲のいい人から何か案件を頼まれて、引き受けたとしても、その仕事を既に残業続きの部下にやらせることになるかもしれません。本来の仕事は部下の残業を減らし、部隊のモチベーションを高くすることが大事なずです。 

3. 戦うべき戦いを戦う

この段階では次に戦うべき相手が見えてきます。 他部署から依頼され案件ではなく、自分自身がかかわっているプロジェクトや組織の成長に関わる仕事がまず戦うべき相手として認識されてくる思います

難しいのは戦う相手がはっきりしても、戦いがしかけられてくるのを待っていると何も起きないということです。戦うべきでない戦いは向こうからどんどんやってきますが、自分の戦うべき相手は自分から挑まなければならない場合が多いです。仕事の進捗が芳しくないと感じたら、プロジェクトのすり合わせをするか、誰かを説得しなければいけません。また、組織のモチベーションを高くしたいなら、部下たちと1on1を始めなければいけないかもしれません。この「自分から必要な戦いをしかける」という作業は結構な作業負荷とストレスになるので、ハードルは高いですが、「座してグローバル人材としての死を待つよりあえて戦う」ほうが失敗したとしてもプラスにはなりますね。

4.「戦いを回避する」

これもハードルが高いですね。誰でも承認欲求はありますので、いい顔はしたいし、良好な関係を保つため必要であることも確かです。

先ほどの「メールをすぐ返す」という点においては、それができることに越したことはないですが、私の場合は基本メールはほぼ見ないです。一時は苦情も言われたことがありますが、「XXさんはああいう人だからしょうがない」というような感じになっています。私も小心者なので気にはなりますが、以前Googleの有名なエンジニアが「メールは基本みない、必要であれば連絡をしてくる」と言っていたのをみて、基本的にはこの方法でよかったと思いました。もちろんGoogleの有名エンジニアと私の発言は重みが違いますが、周りが勝手に思う自分の人間性と仕事の姿勢を混同せず、自分の姿勢を明確にすることです

また、依頼を断る覚悟も必要と思われます。ここは常識と本質にあわせて「私の(部署)の業務遂行上、優先度が低い」と丁寧に断リ方を考えるしかないでしょう。結構勇気がいりますが、一度受けてしまうとよほどのことがない限り止めることは難しいです。「最初から断るべき案件はきちんと判断して断る」ことが必要です。 

紳士だらけのブラック企業?

断るということや止めることは非常に労力がいりますが、普通の会社であれば筋が通っていれば十回に二、三度は断れるかもしれません(笑)。

今の世の中ではみなさん紳士的ですので、「何とかお願いしたい!会社のために致し方がない」とやさしく言ってくれるので、受けてしまいがちですが、みんながマナーを守って(紳士的に)仕事を頼んでくるので、受けてしまうことが続くと業務過多になり、知らないうちに「いい人ばかりのブラック企業」になることもあり得ます

 

まとめとしてはきちんと事象・案件の本質を把握し、分別し、行動することになります。時間が限られており、残された時間は意外に少ないです。貴重な時間を自分と自分の大切な人のために戦っていきたいものですね 。

関連動画「これはあなたの戦いではない」

最後にこのアプローチに関連する動画と役にたつ英語を紹介します。

今回の記事はこの動画から「戦う」というコンセプトを流用しました。YouTubeではいくつかのバージョンがアップされていますが、10分ほどの長さの動画がメインパートですので、興味があれば検索して見てみてください。

10分バージョン:This Isn't Your Battle | Steven Furtick

1時間バージョン:When The Battle Chooses You | Pastor Steven Furtick

この動画はアメリカの作家であり、牧師でもあるSteven Furtickさんの説教です。ゴーティ(髭のスタイルの一つ)とスウェットの上下で見た目はとても牧師に見えないですね(笑)。旧約聖書と現代社会で直面する問題を組み合わせて、困難を克服する為のメッセージを発信しています。旧約聖書からの引用が多く、その辺りは難しいのでポイントのみを絞って紹介したいと思います。

1時間のフルバージョン ”When The Battle Chooses You” の前半は自分自信の戦うべきバトルを選ぶことについてです。些細なことで戦わず、重要なことに対して戦いなさいというメッセージです。10分バージョンの動画 ”This Isn't Your Battle” は「戦いがあなたを選んだ時どうするか?」というテーマから始まります。あなたが直接起こしたのでなく、予想していなかった問題が発生した場合です。往々にしてそれは背後より忍び寄ってくるものだといいます。 

ここでは “What do you do when devil dropped you something off for you to deal with?” 「悪魔があなたがしなければならないことを置いていったらどうしますか?」 と面白い言い方をしていますね。またそれは “sneaking up on you”(忍び寄る、こっそり近づく)ものだと言っています。

そのようなバトルと関わっていると、当然時間もなくなります。ここでは例としてその結果、本を読む時間もない、 TED Talk を見る時間もない、寝る時間もないというような状態になってしまいます。この事がさらに色々な心配を生み出しますが、ラップ的にまくし立てて危機感のあるメッセージにしています。

さらに自分が戦うべきバトルでは、戦った後にほぼ何も得られないだろうと言ってます。 また、「貴方は自分や自分の家族の幸せに責任があるのであって、他人の幸せには責任がない、つまり絶えず自分にこれが自分の戦いかを問いかけながら自分の大事なバトルに集中しなさい」とのメッセージで終わっています。

“Have you ever barely made it out because you fought a battle that you won’t suppose to fight .”

この文にはいろいろ役立つ言い回しが入っていますね。”barely made it” は「ギリギリなんとかなった」というよく使う表現です。”won’t suppose to”(~すべきではなかった)という頻出熟語ですね。

フルバージョンではこの後まだ話が続きますが、後半に彼は怒りというものは恐れのカモフラージュであると言っていますね。これはビジネスでもプライベートでも議論の場においては気をつけるべきポイントですね。”Anger is the camouflage of fear which makes me feel vulnerable” 、”vulnerable” は「傷つきやすい、(攻撃に対して)弱い」という意味でよく使われます。

 

以上、マインドセットの基本としての「あなたの本当に戦うべき相手」と関連動画 "When the battle chooses you" の紹介でした。この記事が少しでも皆さんの毎日の戦いに参考になり、自分のための生き方にシフトできていくといいですね。私もまだまだ道半ばです。