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中国・インドのグローバル人材-英語の見出しから広がる話

今回からは単にニュースの解説ではなくニュースの見出しから英語、思考などに関する話題に展開していきたいと思います。今回は「中国・インドのグローバル人材」についてです。

今回のきっかけになった記事

CNNからの見出しです。

China and India have fueled global growth for years.  That engine has stalled

 直訳としては「中国とインドは何年にもわたり世界経済を牽引してきた。そのエンジンは止まった」ですね。”stalled” は「車などのエンストした」などの時によく使われます。次のパラグラフには別の単語 ”plunged”(急落する)が使われていますが、この単語は見出しにも頻出しますね。”prolonged”(長引く)もよく使われます。

Now, activity in both countries has plunged, raising the risk of a prolonged global slump.

CNN BUSINESS May 22, 2020

内容としては中国とインドの経済が落ち込んでおり、世界経済に与える影響を懸念ということですね。将来の予想は専門家的にお任せしますが、いずれにしろ中国とインドは今後も引き続き重要な位置を占めていくと思います。今後は日本にいながらも中国やインドの方々と現場レベルで一緒に働いたり、競争したりすることになると思いますので、彼らがどのようにGlobalismの中で考え、働いているかを知る必要がありますね。それによって私たちも変わっていく必要があると思います。ロコグローバル人材(ローカルで働くグローバル人材)を目指すために参考になれば幸いです。

記事の内容は私の限られた経験がメインですが、中国人・インド人の1.英語力2.思考、行動特性について考えていきます。

1.中国人・インド人の英語力

英語円圏というモデルがあるようで、真ん中に英語を母国語とするアメリカやイギリス、次の円に英語を第二言語とするインドなど、一番外の円が英語が母国語でも第二言語でもない中国、ロシア、日本などというモデルです。これからの英語コミュニケーション人口はその多くを非英語圏の人たちで構成されるというモデルですね。このことから今後は我々が英語使う相手は非英語圏の方々が多くなるということになります。

 

インドでは第二公用語が英語で、私がビジネスでかかわる人たちは当然問題なく流暢に話しています。あれだけ流暢に話せても考えるのは母国語(この場合ヒンディー語というよりもっと地方言語が細分化しているようです)がやっぱり楽だ、と私のインド人の上司は言ってました。独特のアクセントもあり、我々にはかなり聞きずらいですが、ネイティブ以外の英語に慣れることは今後重要ですね。私の会社はITサポートをインドの会社に委託しているので、インド人の方からこちらが英語が話せる、話せないにかかわらず連絡が来たりします。もちろんインド英語は完璧にアメリカ人には通じていますね。

 

中国人の方マネージャー階層はきちんとした英語を話します。やはり中国語訛りで、外国人の英語ですが、日本語の英語よりは外国人には聞き取りやすいかもしれません、私は中国語が大学の専攻ですが、中国語はかなり音楽的要素の多い言語で、発音の方法や文法などは日本語より英語と類似点が多いと思います。実際そのような指摘は多くありますね。おそらくアメリカ人やネイティブスピーカーとっては中国人の英語のほうが英語ネイティブにとってのがわかりやすいような気がします。

アドバイス:中国人、インド人の英語に慣れる必要が絶対あり!レッスン選ぶならまずインド人?

2.中国人・インド人の思考、行動特性

ビジネス上から見えている思考、行動特性に限りますが、中国もインドも私の知る限りマネージャーなどは欧米に近い考え方、単刀直入なコミュニケーション、自己アピール、結果主義で働いていると思います、

仕事の説明、成果をアピールすることはインド人は得意ですね。「売上100倍!」というような社内報が流れたこともあり、「どこまでほんとかいな?」というような印象を受けますが、アピールは大事ですね。ステレオタイプですが、あえて言うならインドは血気盛んな感じで、中国は若干控えめですが、やはり日本よりは主張は強いと思います。中国ではコミュニケーションも意外にもローコンテクスト(多様性を前提として言語主体のコミュニケーション)文化という気もします。日本のようなハイコンテクスト(文化基準が似ている場合の察するコミュニケーション)ではないですね。以前北方に住む中国人の方が「目の前で上海語で話されると内緒話をされているようで気分がよくない」と言っていましたが、他民族、多言語国家なのでローコンテクストの傾向があるかもしれません。全体的に「言い訳や前振りからではなく、結論から入り、ポイントさえ抑えればオッケー」という合理的な思考は日本より強いと思います。 

アドバイス:ローコンテクストな思考、コミュニケーションを身に着けよう!

まとめ - ロコグローバル人材へのアプローチ

日本の現状での人材と比べると中国(系)、インド(系)の方がグローバル人材という点では先に行っていると思います。実際に海外の人たちも中国人やインド人の方の方が日本人より優秀だと思ってると思います。今後外資・内資に関わらずビジネスでは日本がアジア地域を牽引する可能性は低いと思いますが、非英語圏外国人と一緒に働く機会は増えると思いますので、英語とグローバル的思考法、コミュニケーションを学んでいくことは必要がありますね。前の記事に書いたテクノロジーによるパラダイム転換で仕事が変わることもありますが、単にITや財務のように現場の仕事が海外に流れることも今後多いと思います。ちなみに私のチームが仕事で忙しい時にインドの上司から「我々(インド)の方で何か手伝えることがあればやりますよ」、と言ってい頂きました。これは日本での仕事も海外でできよね、という発想で、日本人だったらまず出ない発想ですね。外資系の本社も「この機能は日本国内よりも中国人かインドに任せよう」と考えてもおかしくありませんね。

 

数年前にどこかの雑誌でネスレの会長が「次に成長する国はインドだ、何故なら英語ができるから」と言っていましたが、少なくとも私の会社を見る限りはアジアでは中国とインドが主役の座になってきました。私の会社では日本のオペレーションの規模は中国、インドよりもかなり大きいですが、上級マネジメントはほぼすべて中国人、インド人です。これはやはり意思決定をするためのコミュニケーションでは市場規模よりもコミュニケーションのやりやすさが重視されている結果と思います。

もちろん日本人もいいところがたくさんありますので、いいところを伸ばしつつ、この人になったら任せてもいいかな、と思ってもらえるようなグローバル人材になることが大事だと思います。

 

以上、「中国・インドのグローバル人材」についてでした!