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インド人の英語を知ろう! 使える英語の近道

前回、前々回の記事でインド英語を話題の一つとして取り上げましたが、今回はグローバルで通用する英語習得の 近道として「インド人の英語に学ぶ」というポイントでお話をしたいと思います。英語習得の近道と書きましたが、語学の習得には実際時間がかかります。ただ限られた時間で効率的に学び、回り道はできるだけ避けたいですね。例えば頑張って綺麗な発音を英語のネイティブの先生から学び、ある程度英語の発音に自信が持てるようになったとしても、インドやアジア各国へ出張したり、インド人が上司になったりした場合、そのシーンで必要となるのは綺麗な発音ではなく、通じる英語であり、結果的に遠回りしたことになってしまいますね。 最も日本人にとって実戦に近い英語モデルとなるとアジアで話されている英語であり、 アジアで話されている英語の最高峰の一つがインド人英語だと思います。そのインド英語を知ることがグローバル英語の習得に役立つと思いましたので、今回はインド英語を知ることを前提に下記の3点について考えていきたいと思います。

1.きれいな英語にこだわらない

2.なぜ ”Japanese English” は使えないか

3.回り道しないためのインド英語へのアプローチについて

1.「きれいな英語」にこだわらない

この点はこのブログで何度もコメントしていますが、 回り道を避けるためにいわゆるネイティブ英語にはこだわらない学習方法を確立する必要がありますね。 ”Japanese English”と聞いてまず思い浮かべるのは「日本人的発音で話される通じない英語」ですね。昔、冗談で外国人に日本語アクセントで英語を話したところ、「機関銃のようだ」と言われました。ただし、発音やアクセントが通じない英語の大きな原因であるようによく言われますが、私は発音やアクセントとは根本的に違うところに原因があると思います。 例えばインド人の英語は ”Hinglish"(ヒングリッシュ)と呼ばれていて、ヒンドゥー語のアクセントが強いことから半分からかい気味にこの言葉が使われています。しかしそれは100%正しい英語であり、ただ英語が訛っているというだけですね。この点から日本人も日本人訛りの英語で堂々と通じる英語を目指せばいいと思います。もちろんインドは英語が第二公用語であり、教育体系も違いますので、インド英語までのレベルに達するのは難しいですが、 ある程度通じる日本人英語を目指すことでオッケーだと思います。”Japanese English” がある程度通じる英語として認識されれば、グローバルビジネスで生きていく選択肢も広がりますね。また、ある程度英語に自信がつけば、その自信がGlobalマーケットに挑戦する助けにもなりますし、変な劣等感もなくなるかもしれません。インド人の方々は自分たちの英語にかなりのプライドを持っているようで、インドで英語が喋れる人々にインド英語についてのインタビュー動画がアップされていましたが、多くのインド人は自分たちの英語は100%きちんとしており 、全く問題がない英語であるとプライドを持って主張しています。 このマインドは英語が公用語でもなく、劣等感のある日本人にはちょっと理解することが難しいですが、彼らは「ネイティブの英語ほうが(アクセントが)おかしいのです!」と言い切っています。この自信は見習いたいですね 。字幕も付いているのでまずインド英語(このインタビューに出てくる方々の英語はかなりわかりやすいほうです)に触れてみてください。リンクは貼り付けでお願いします。

"Do Indians Know How Their English Accent Sounds? | ASIAN BOSS"

https://www.youtube.com/watch?v=dJgoTcyrFZ4

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 2.なぜ ”Japanese English” はなぜ使えないか

日本人の英語に関する知識はとてもレベルが高いと思います。大昔ですがドイツ人には「あなたのほうが全然英語単語も知っているよね」と言われたことがあります。私はその時は英語はほぼ話せず、彼女は普通に他の外国人とは英語で話していました。日本人の実践英語が使えないのは苦手意識と正しい英語を話そうとしているからですね。何事もきちんと学びたい、間違えると恥ずかしいという日本人気質が大きく影響していると思われます。多くの方々がこのように正しい英語を習得しようともがいている中で、アジアでは英語が使える人達が人口スケール的に多くなってきています。インドではいつの間にか人口が14億、いろいろなリサーチによると英語ができる人は人口の約2割、つまり3億人近くが英語が話せるということになります。アメリカ合衆国の人口に近いくらいですね。中国は14億、英語が話せる人は10%以下でしょうが、これでも1億~数千万人は英語が話せると思われます。(この割合はあくまでいろいろな資料からの推測であり、正確な数字を担保するものではありません)、シンガポールも成功の要因は英語が大きいと思います。このような時代の中で日本人は英語コミュニケーション力で大きく取り残されている気がします。実際英語がビジネスで必須科目として認知されてから数十年は経つと思いますが、一般的ビジネスパーソンが喋れると言うレベルではないですし、子供の英語教育も学校ではローマ字から入るなど、国や企業もどこまで本気で考えてるのか不安になりますね。

 

もう一つの通じない理由としては前回も取り上げた日本はハイコンテクストコミュニケーション であるということですね。つまり英語的思考法で話しているのではなく、日本語を英語で訳して話しているのでロジック的に通じにくい英語になってると思います。この点についても面白い動画がアップされていたので参考にしてください 。動画に出てくる方々はいわゆる有名大学の TOEIC 900点以上の方々のようです。あえて公開動画として披露してくれた方々には申し訳ないですが、一般的な「英語が喋れる」というイメージからは程遠い英語ですね。 もちろんTOEIC を勉強することは非常に良いと思いますし、私が勤める会社に応募してくる人たちも往々にして高い TOEIC スコアを持っており、意識の高さには感心します。ただ、やはり英語でインタビューしてみると TOEIC 800点以上でもなかなか一般的コミュニケーションも難しいく、知識はあるが本来の目的のコミュニケーションに使えない英語になっている点が非常に残念ですね。

「英語はインド式で学べ」(本も出ていますが内容は微妙な感じです)

https://www.youtube.com/watch?v=0UG3NCXBtfo&t=3s

3.回り道しないための英語学習 インド英語を知る

では今後の英語学習をどのように勧めるか、参考として下記の3つを挙げたいと思います。

  • インド英語になれる(インド英語の特徴を知る)

インド英語の特徴としては多くのサイトで取り上げられているので、例えば「インド英語」で検索して参考にして頂くと良いと思います。ただこれらのインド英語の発音やアクセントの特徴を覚えても、実践的コミュニケーションという点では難しいので、あくまで参考ですね。私の感覚として難しい点を挙げるとやはり早口と巻き舌発音ですね。 ただ私のインド人の上司やインドのITサービスと話す時に単発の単語の発音が難しいので会話の内容が理解できないことはそれほど多くなく、まくしたてられて焦ってしまったり(聞く集中力が途絶える)、ロジックな会話の組み立てについていけずに、聞き取れなくなることが多いですね。とにかく聞けば慣れてきます。

  • 英語思考に切り替える(ロジカル、ローコンテクスト)

参考動画「英語はインド式で学べ」でも紹介しましたが、聞き手がどのような情報や反応を必要としているかを考え、最短かつ完結に結論を伝えるコミュニケーションに重点を置き、それに肉付けをしていく感じの思考法をベースにする必要があると自分自身でも感じます。思考の切り替えはさすがに日本語で育ってきた以上難易度は高いですが、英語を話すときに可能な限り注意すれば思考の切り替えに役立つと思います。 読み書きの時も翻訳ソフトは便利ですが、たまには英語脳で読んだり書いたりすることも英語マインドを作るのに地味ですが役立ちますね。

  • とにかくインド英語に触れる

最初にインド英語に遭遇してびっくりして慌ててるよりも、とにかくまず動画などで英語に慣れておく必要があると思います。インド人英語の動画もいろいろアップされていますので、字幕がついたものを見ながら慣れていくのが一番早いと思いますね。またインド系の講師の英語レッスンを受けるという手もあります。さらに市などの国際交流センターでインド人の相互学習の相手を募集したり、、ネットで募集したりすることも出来ると思います。 私の上司は実際何人かの日本人とネットで相互学習しています。インド人でも日本語を学ぶ方もそれなりにいるでしょう。

まとめ

日本での英語学習の現状を見るとビジネスでも学校教育でもかなり出遅れてる気がします。もちろん日本人全員が英語を話す必要はないですが、今後はたとえ世界がブロック経済的な方向に向いてくとしても世界的、アジア的レベルで英語によるコミュニケーションの重要性はな無くならないと思います。翻訳がいくら高度になっても、英語の思考ベースや感覚を理解していることは実際のコミュニケーションの現場では大事ですね。ここまでくると今後の日本の英語教育は安全保障的側面もあるような気がしてきますね。ただ今できることは自分自身で使える英語というものを確立していくことですね。それにはまずアジアの主流であるインド英語を知る、(英語を使う時は)英語マインドに思考を切り替える、英語コミュニケーションを実践することが大事ですね。大げさに聞こえるかもしれませんが、“Japanese English" がいわゆる世界の標準的な外国人英語の一つのモデルになればいいですね。私のようなおじさんにとっても実用的英語スキルはまだまだ学習していく必要がありますし、次の世代にとっても世界を広げるうえでスキルだと思います。 道のりは長いですが、遠回りをできるだけ避け、楽しんで勉強していきましょう!

 

以上、「インド人の英語を知ろう! 使える英語の近道」でした。