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ビジネス現場での戦いの作法|バトルしてきました!

こんにちは。以前「あなたの本当に戦うべき相手は?」という記事を書きました。これは自分の戦う相手の本質を見極め、不必要な戦いは避け、必要と思われる戦いに労力と時間を注ぎ込むと言う趣旨の内容です。もちろん戦う相手は人ではなくて事柄あったり、自分自身のキャリアプランだったりします。この戦うべき相手を選んで実際に戦う場合、相手が人間だと結構骨の折れる作業になりますね。最近私が選んだバトルが一段落しましたので、参考になればと思い記事にさせていただきます。前回の記事では戦う相手を選ぶプロセスを紹介しましたので、今回はそのプロセスに従って書きたいと思います。

まず「自分の戦う相手(事柄)の本質」を探りました

私も色々戦う相手がいます。例えば英語コミュニケーションスキル、人を育てる、プロジェクトマネジメントスキルなどです。これらの相手の本質は「会社やチームの為になり、さらに自分の為にもなる」 という目的から発生した事柄ですね。ちょっと大袈裟ですが最終的には顧客へも還元され、会社や自分や自分の家族が幸せになることですね。

「戦う相手の選別」をしました

自分の本来の仕事は何か?何をしたいか?という価値観をベースに優先順位を設定してきました。私は事務系なので会社から求められているものはチームとしては「きちんとオペレーションを回し、ビジネスロスを回避する」ことです。また、管理職として「会社に有益な提言を行う、チームの安定化と社員のモチベーションを上げる」などがあります。現状を観察してきた結果、優先度が高いものとして「長年続く業務で周りからの依存度・期待度も非常に高いが、自分の本来の仕事ではなく、チームの成長・モチベーションに負の影響を与えている」業務が浮かびあがりました。言い換えると重要な仕事と認識されているので、会社としてしかるべきリソースを確保し、対応することが必要である業務」ですね。数年以上続く業務ですが、このような業務は一度暫定的にでも対応してしまうと、これが通常の業務になり、周りからも当然の業務として認識されてしまうケースは多いと思います。これらを整理しない限り、やらされている仕事で謀殺されることになりますね。

戦うべき相手に宣戦布告しました

「宣戦布告」というと物騒ですが、あくまでビジネス的な相談の開始ですね。本格的な戦いの開始は約半年ほど前でしたが、その前にも色々前哨戦のようなものはありました 。ただし、この仕事は会社の大部分を占める部隊が必要としているものであり、これらの仕事は「なくてはならない仕事」ということで、なかなか根本的折り合いがつきませんでした。もちろん高圧的に要求されるのではなく、多くの場合は感謝の言葉ををくれますし、依頼を受けている以上関係も良好ですので、 なかなか思い切った行動を起こすことは難しかったです。しかし最近はいろいろな理由で工数が激増し、チームの負担も限界に達したので、改めてこのバトルを別な形で戦うことにしました。機が熟したというとカッコいいですが、追い込まれてきたという部分も原因としては大きいです。 

戦いの経過

この案件はアクションプランもある程度合意していましたが、こちらの工数を低くすれば、あちらの工数が高くなるということでなかなか進みませんでした。これは単にオペレーションの工数低減を前提としていたからでした。しかしながら昨今の働き方改革やコロナショックでの超過勤務など、まっとうな会社が対応すべき課題としてニュースでは取り扱われており、いわゆる社会情勢と会社経営の課題にフォーカスをシフトし、「会社としての業務指示のあり方」として社長や人事を含めて対応することに方針を変えました。もちろん社長にも適宜も報告していましたので快く対応して頂きました。 

このバトルの勝敗

勝敗と言うとがちょっと意味がズレますが、結果的にはこの仕事のほとんどはそれを必要とする部署などに移管されることになり、私のチームが毎日必ず対応しなければいけない業務ではなくなりました。もちろん他の部署では工数が増えますので、このような結果は今後なんらかの不満として出てくるかもしれませんが、会社方針として決定したため、今後は会社として必要な工数を確保しやすくなると思われます。また、この業務本質を考えてもらい、今後どうするかという根本的改革を促したつもりでもあります。結果的にある程度自分の考える結果になり、戦う価値のあるバトルだったとは思っています。

このバトルについての気づき

  • 山を動かす:まず行動を起こすことが大切ですね、いくらバトルの本質が理解でき、優先度を整理できていてもまず一石を投じないともやもやしたまま終わってしまいますね。今回の場合はとにかく関係者と協議を開始することでした。もちろんすぐに思うような結果はまれませんが、それを織り込み済みで色々な手を打ち続けることが大事ですね。
  • 潮目を見極める: 今回このバトルが動いたのは一般的な常識・価値観の転換もあります。働き方改革で仕事の仕方を見直すというトレンドができていること、コロナで逆に超過勤務がクローズアップされたことも追い風でした。
  • 常識で攻める:これは最初の段階のバトルで決めることが大事と思います。自分の主張が正しいと理解されるように常識的な例で交渉することが大事ですね。 「このような重要な仕事な仕事が一チームの担当者が毎日出勤してするという点に依存しているのは正しいのでしょうか」というと点から始めました。このように常識的にYesと言わなければならない展開をすれば(自分が違うバトルを選んでいなければ)、自分の思う方向に認識が統一されます。ここは大事ですね。
  • 哲学的議論展開:このような「何かをやめる場合」は相手のマインドが硬直していることも多いので、そもそも論として「脱構築」なアプローチをとることが大事ですね。「そもそもこれは私のチームの仕事でしょうか?」など。あまりやりすぎると協力を引き出せなくなるので、論破する目的でないことを前提に使う必要があります。
  • 嫌われる勇気:今回の件で会社の大多数に不満を抱かれる可能性もありますが、自分の人間性とは切り離して考える必要があります。今回はステーキホルダーの方々は協力的で、自分が申し訳なくなるくらいでしたが、勘違いして文句を言ってくる人は気にしないことが大事ですね。
  • ステーキホルダーを変えていく:今回はTOPの人たちを最終的に巻き込みました。状況をみて今後サポートしてくれる人々に情報共有をしつつ、エスカレーションをしていくことは必要ですね。

参考になる本

今回この戦いを進める上で参考になった本を紹介したいと思います。元FBIの交渉担当任の方の本で「逆転交渉術」です。人質事件、テロリストなどを相手に交渉してきた経験から交渉術をまとめたものです。特に相手の主張、心理に共感性を持たせ安心感を与える「ミラーリング」(相手の言葉を別な言葉で繰り返す)や「ラベリング」(相手の主張を言語化する)、相手が発言するであろう非難の言葉を前もってリストしておく「非難の徴取」、相手に拒否させることで対象を絞り込んでいく「Noを引き出す」などなど、使えるスキルがたくさんあります。読み物としてもFBIとしての経験談などもあり面白いです。ただしこのようなスキルは哲学スキルと一緒であまりスキルの実行のみに拘泥するとかえって反発を招くかもしれませんね。ちなみにこの本では子供にもこの交渉術は通じるとのことですが、ウチの娘には通じませんでした(笑)。

逆転交渉術――まずは「ノー」を引き出せ

逆転交渉術――まずは「ノー」を引き出せ

 

このバトルレポートが少しでも皆さんの「有意義なバトル」に役立つとうれしいです。

以上、「ビジネス現場での戦いの作法」でした!

 

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