グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

プロですよね?-あなたの答えは?

今日は「プロですよね?」という言葉について考えてみたいと思います。実はこの言葉は私が10年ほど前に会社の同僚から言われた言葉です。その時は会社の組織再編成で別の部署で担当者がいなくなったため、私の部署に仕事が回ってきました。結構大きなスコープの仕事で、私のチームにはそれを専門にする人、よく理解している人(そもそも採用時に仕事として要求されていない)がいなかったので、「分からなくても、みんな理解してくれているだろう」と甘い考えで仕事をしていたところ、この移管された仕事の関係で問い合わせがあり、「いやー、よくわからないですね、」と回答したところ「***さん、プロですよね、前の方はきちんとわかってましたよ」と冷静に言われました。その方財務畑でまさに財務のプロの方でした。そういわれてみるといつの間にか「あなたプロですよね」と言われても言い訳のできない世界にいるということを改めて認識ました。また、改めて考えると自分がビジネスパーソンとして一言で自分をどう表すかも難しいということに気づきました。ということで今回はグローバルに通用する人材としての「プロ」ということについて考えていきたいと思います。

プロとは?-自分なりのプロを定義する

「プロ」(Professional)という言葉は普段からよく使われていますが、正確には分かったようなわからない言葉ですね。英語のサイトでいろいろ定義を見てみるとは「専門的な教育を受け、その分野で職を立てている人」、さらにそれに「公共性の高い仕事」という面も追加される場合があるようです。日本では一般的に給料をもらっている限りプロだ考えもありますが、それだけでは言われたことをやるだけの仕事もありますので、プロというにはちょっと違和感があります。またはNHKの「プロフェッショナル」にでてくるような何かの道に精通し、常人離れした仕事ができる人をプロとイメージする人も多いと思います。では「普通に仕事をしいて、ある程度の経験と多少の自信もあって、この道ではそれなりに」という人はどう自分を呼ぶべきでしょうか?私は「ある程度経験があり、日本やグローバルのビジネスマーケットで通用する専門性を活かして生計を立てている」=「プロ」という感じでいいと考えます。あくまでプロの正確な定義に拘ることなく、自分の生業についてどう表現するかをポイントに考えてみたいと思います。しかしながら「プロ」である為にはその専門性は汎用的かつ市場で需要があることが前提です。日本のような雇用形態では各部署を異動しながらその会社のプロとして育つ場合が多いと思いますが、この場合は他社ではなかなか通用せず、人材開発の流動性にブレーキがかけられています。また、Specialitという呼び方もあり、職位として私の勤める会社にも多くありますが、プロが包括的な呼び方に対し、ある程度技能的な専門性をもった職や人に対して使われると思います。

自分なりのプロになるには?-棚卸、マインド、形から入ろう

プロになるには、まず自分の自分の経験、能力を棚卸し、それらが汎用的な専門性があり、外でも通じるスキルであるかを確認することから始めるといいですね。また、プロらしく見せることが大事です。ある程度の社会人の経験があれば誰しも一つぐらいは「プロ」と呼べる専門性、スキルがあると思いますが、棚卸が難しい人は自分の業務規定書や自分に近い職務の他社の募集要項などが参考になるかもしれません。私は担当の業務ではコアな部分は委託業者に丸投げしているので、自分はその道のプロではありませんが、強いて言えばグローバルコミュニケーションスキル、委託業者管理能力などでしょうか。

次に一般的なビジネスパーソンとしては基本的にマインドも大事だと思います。つまり心構えですね。ここはシンプルに「言い訳をしない」こと、つまり結果に責任を持つことが大事と思っています。

最後は形から入る、これも大事ですね。自分のプレゼンテーションという意味では、プロらしく見せることも大事ですね。これはフェイクでもなんでもなくて、他人の目や自分の行動や振る舞いがプロとしての能力を築くことは大いにあると思います。まずプロっぽく見せるには「QC7つ道具」や「フレームワーク」のスキルをある程度抑えておくと、広い職種でもプロっぽく見えると思います。ではここで簡単にこれらのコンセプトを紹介したいと思います。「QC7つ道具」はもともとQC(Quality Control=生産管理)のための手法ですが、ビジネスで現状分析、要因分析に役立ちますね。プレゼンをする機会があり、データが入手できればQC7つ道具を使うことでぐっとプロっぽさが増します。とりあえず「パレート図」、「特性要因図」、「散布図」の三つぐらいを覚えておくと良いでしょう。「パレート図」はいわゆる「重要な部分は全体の2割」というパレートの法則をグラフ化したもので、ビジネスの現状分析で何にフォーカスするべきかを浮き彫りにしてくれます。「特性要因図」は本質的に原因を分解していく手法で、フィッシュボーン分析もその一つですね。ビジュアルで納得感がでます。「散布図」はデータの相関性を表すもので、どの要因が大きな影響があるか、または無いかを把握することに役立ちます。ウェブサイトでも多くの分かりやすい説明が掲載されています。

フレームワークはビジネスの方向性や戦略を立てるのに役立ちますし、特別な専門性(統計学など)が無くても一般常識で使えるので汎用性が高いですね。私のお勧めは「SWOT分析」と「PPM分析」の二つです。「SWOT分析」は自社、または自分の強み (Strength) 、弱み (Weekness) 、機会 (Opportunity) 、脅威 (Threat) の4つのカテゴリーをさらに外部環境と内部環境に分けてマトリックス的に分析するツールです。これは自己分析にも使用できますね。下記に自分のロコグローバルパーソンとしてのSWOT分析を参考に簡単にしてみました。「PPM分析」は「Product Portfolio Management」で自社や自社の製品がどの位置にいるかをこれもマトリックス的に分析したものです。XY軸が成長率と占有率でそれぞれのカテゴリが「スター」、「金のなる木」、「問題児」、「負け犬」とか呼ばれていますが、それぞれ「花形ビジネス」、「比較的簡単に利益の出るビジネス」、「問題を解決しない伸びないビジネス」、「止めたほうがいいビジネス」です。これは私もマーケティングの人と話す時に使ったりしますが、話もスムーズに進みますね。「おっ、こいつ多少わかっているな」と思ってもらえます。

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QC7つ道具もフレームワークの中身は皆さんが業務の時に頭の中で考えていることを多少整理しやすいようにしたものなのでそれほど高度なスキルはいりません、ここで大事なのあまり道具の定義とかルールに拘らずに、、ツールの本質を抑えて使うことですね。こだわりすぎると「ツールの奴隷」になってしまい、本質を見失いがちです。例えば製造問題などで是正措置について品質部門と協議することはよくありますが、ある局面からはほぼ哲学的な話(例:明日から全くその問題が起こらないとどういえるのでしょうか、問題がないことが問題です)になる場合がよくあります。すべてロジックだと内部崩壊を起こしがちなので、本質を考えて使用するのがポイントと思います。「漏れなくダブりなく」の「MESE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)」などもコンセプトは結構かっこいいですか、考え出すと迷路に入り込みツールの一つですね。

まとめ  ブロの道を開く Pave the way!

日本は仕事が欧米のように「ジョブ型」ではなく「メンバー型」なので専門性を磨いていくことは結構難しいですね。 外資系の会社では転職してくる人はほぼ「ジョブ型」雇用で、専門の人たちです。 特に経理、マーケティングの人たちはそのような傾向が強いですね。 しかし営業職は仕事の重きが会社のやり方、製品に偏っているため、なかなか汎用的専門スキルを磨くことは 難しいと思います。事務方についても高度な品質管理、製造管理、物流管理など汎用かつ専門的なオペレーションというものはありますが、中小企業レベルでは会社独特のオペレーションが多く、プロフェッショナルな経験、スキル育成は難しと感じます。よくいろんな雑誌に「会社の実務に精通しても意味なし」と いいようなコメントが載っていますが、私は同感です。ただ会社独自の仕事を通して汎用的な専門性を見出すことはできると思いますので、QC7つ道具やフレームワークなどで自分自のプロとしての道を開いていく(英語では “Pave the way”、道を舗装する)ことが大事ですね。あ、英語もホント大事だと思います。

 

以上、「プロですよね?-あなたの答えは?」でした。自信をもってプロです!と答えれるようになりたいですね。