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中間管理職の仕事はなくならない?-新しいスキルへの展開

いま時代は「管理職になりたくない」という人が多くなってきていると言われます。管理職と言っても企業の規模、役職によってかなり違いますが、ほとんどの場合は「中間管理職になりたくない」人が多いと思われます。また、今では実務もしなければならないプレイングマネージャーというポジションも多いです。これらの役職・ポジションは業務量も多く、上級管理職や部下からの板挟みになりがちで、実務以外の心労も多いですね。この記事は悩める孤独な中管理職の方々に自分の仕事に価値を見出すためのヒントとして読んでいただければと思います。また、「中間管理職になりたくない」非管理職の方も一番身近な相手を理解するために役に立つと思います。非管理職は管理業務を体験したことがないので、中間管理職の仕事や悩みの理解についてはネガティブなイメージが先行するという形になりがちです。見ている世界は違いますが、お互いを理解することはあらゆる面で価値はあると思います。

中間管理職の悩み 

まさに”様々な仕事”

典型的な管理職の仕事は人、モノ、金の管理とよく言われますが、もう少し具体的にいうと経営判断の材料となる情報の収集と提供、コミュニケーションと調整、組織・部下の管理、これらに伴う意思決定ですね。めんどくさいことが多いです。時間を使えば終るという業務だけではない為、様々な適性が必要ですし、自分の実務をこなしながらだとどれだけ仕事をしても終らないと思います。

マルチ方向からの板挟み

会社や上司からの指示を部下に理解させ、実行させるという仕事だけみても、そこには多くの障害がありますね。上司からは何とかしろと言われ、部下は結構反発してきたり、さらに関連部署との調整など、コミュニケーションだけでも疲れます。また、日本企業の雇用はメンバーシップ型雇用、つまり内部での「できるプレーヤー」が管理職になるので、管理職に適性のない場合もあり、その場合は本人も大変ですね。海外ではジョブ型雇用、つまり管理職に適正のある人が外部から入って来ることが多いので、このような板挟みには比較的慣れていると思います。

会社のクレーム処理係

例えば私は安全衛生の責任者でもありますが、新コロナウィルスが発生した時の対策についてはかなりいろいろな批判・意見がありました。決定した事項については100人いれば100人の見方があるので、とにかくいろいろな不平、不満がでます。ちなみに誰一人として「対策をしてくれてありがとう」とは言ってもらえません。中間管理職の仕事は「やってもらって当たり前」なのです。

自分をすり減らさないための緩和策

このような悩みを霧が晴れる様に解決できる魔法の杖は私は当然持ち合わせいません。ただ解決策よりも緩和策をいくつか持っておくことが大事ですね。英語ではMitigation Planと言います。ここでもマインドセットアプローチが有効と思います。

仕事量についてはこのブログの他の記事でも何度か言及していますが、「やらなくてもいい仕事をやめる」ことが大事ですね。メールを全部見ないと気が済まない等。効率化や業務スピードも大事ですが、効率化に走るとやらなくてもいい仕事の仕分けが見えなくなることがあるので、「やめる」といいうキーワードで進めることが必要ですね。

板挟み、クレーム・批判については承認欲求を捨てることがまず大事ですね。アドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」という本があります。また読んだことはありませんが(笑)、この本のエッセンスはいろいろな動画などで解説されている通りシンプルです。つまり「すべての悩みは人間関係にあり、承認欲求を捨てることで、他者への過度が期待が無くなり、自分らしく生きられる」というものですね。好き放題に承認欲求を求めることなく、自分の行動、言動の責任は自分でとる、というマインドでいれば、かなり板挟み、クレーム・批判への耐性がついてくると思います。また、上司や部下に助けを求めること、解決策をいつも持っているわけではないことを前提にコミュニケーションしておくといいと思います。しかし無理をして心が折れてしまっては元も子もないので、自分の適性をキチンと把握し、その時は降格人事などお願いしてみましょう。

まとめ 中間管理職の悩みをスキルに展開する

今はよく「在宅の促進により中間管理職はいらなくなる」、「フラットな組織に移行していく」などと言われていますが、中間管理職的な仕事はなくならないと思います。仮にフラットな組織になるにしてもその仕事が管理職でない方に移行するだけです。端的な例でいえば「自分で意思決定する」ことです。これは先進的に聞こえますが、結構辛い仕事です。このことからも中間管理職的業務に対するネガティブなイメージを改め、その対応方法をスキルとして身につけることは今後も必要とされるでしょう。承認欲求を捨て、自分の意思決定については自分で責任をとることを前提に仕事をしていく姿勢が必要でしょうね。失敗も多いと思いますが、私は「管理職の時の失敗は買ってでもしろ」とは思って行動しています。なかなか実行はなかなか難しいですが・・・。

非管理職の方々も、中間管理職のあり方をイメージで捉えるのではなく、「自分ならどう意思決定をするか」など考えながらコミュニケーションすることでフラストレーションも軽減できると思います。場合によっては助言することでいい案が生まれるかもしれません。また、その意思決定に対して自分なら責任をどうとるか考えることができればかなり成長できると思います。違う価値観が得られることで中間管理職への違うアプローチが期待できますね。

子供と親の関係でも自分が親のようななりたいという子供は多くはないと思います。親のようになりたいと思う場合はなんらかの意義のあることをしている場合、例えばお母さんが看護師だったから、お母さんみたいになりたいというケースはよく聞きますね。親にしても子供に自分のようになってほしい、と考える方は少ないと思います。組織は家族ではないですが、究極には「あの人のようになりたい」と部下に少しでも思わせることができれば中間管理職の仕事も魅力的に、かつ必要な仕事として映ると思います。公私ともども「私をみなさい!結構楽しいぞ!」と言えるようになりたいものですね。

 

以上、「中間管理職の仕事はなくならない?」でした。