グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

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無慈悲な英語会議-グローバルトレンドを理解する

こんにちは。今回は「無慈悲な英語会議」という題材でグローバル会議のトレンドを考えてみたいと思います。無慈悲な会議といっても英語が通じなくて無視されるという意味ではなく、外資系の今時の会議と傾向についてです。従業員を一度に集めて行う会議を “Town Hall Meeting” (全社会議)と言いますが、特にこのような全体的会議や全体的コミュニケーションが英語だけで行われるため、英語のできない人にとっては「無慈悲」に感じるという意味です。”Town Hall Meeting” は日本、APAC(Asia-Pacific)、グループ全社対象などいろいろな階層であり、当然APAC、グループ 全社ですと言語は英語になります。この場合、日本語字幕、日本語資料などが配布される場合もありますが、最近はほぼ英語のみで行われることが多くなってきました。例えば私の勤める会社ではAPACの会議ではインド、中国、オーストラリア、日本の構成で、比率からみても英語が話せない人が8割ぐらいですが、すべて英語で行われる場合が多くなってきています。その後に日本語版の資料が配布されるなどのフォローはあまりないですね。となると「会議に出ろと言われたので出席したが、ただ座っているだけだった」というような残念な状況に陥ります。そうなのです。時として世の中は非常に無慈悲 “merciless” なのですね。

「無慈悲な」トレンドの意味は?

これは何を意味しているでしょうか?外資系はひどい?日本が大事にされていない?実はこの意味するところは端的に言えば「英語のわからない人達のために翻訳している時間も金もない」ということになります。また、特に成熟した市場である日本はその存在自体の優先度が下がってきています。我々ことを考えていない、モチベーションが下がるというのも理解できますが、外資も人類平和を願ってビジネスを日本で行っているわけではないので、感傷的批判は家に帰ってからにして、まずはこのトレンドに慣れていくことが大事ですね。日本が特に市場として強烈なポテンシャルでもない限り、「そこまで構ってられない」というこの傾向は今後も加速すると思います。自分で海外からのメッセージについていくしかないと思います。

グローバルトレンドのメッセージを捉える方法

このように英語で大多数に向けて情報が発信される場合、「英語にもっと力をいれよう」と自分の力だけで対応しようとすると時間もかかりますし、そこで言及されている、また雰囲気として伝わってくる重要なメッセージを見逃してしまい、次のアクションに遅れが出る危険性もあります。ビジネスは英語の上達をまってくれないので、ひとまず英語のわかる人に内容を聞いてみるといいですね。Town Hall会議などでは通常は全く新しいことを言っているわけではないので、概要を教えてもらえば「なるほどね」とすぐに理解できると思います。その後、配布されている(英語の)資料に目を通すなり、録音が共有されている場合はざっと聞いてみるなりすれば、自分のビジネスでの経験と英語がマッチし始めます。メールなどで配信されているメッセージも同じですね。ここでお勧なのは「自分のわかる単語」に集中するということですね。分からないとこを理解しようとしても時間がかりますし、少なくとも半分は中学校レベルの単語が使われていますので、「分からない」から「分かる」部分に集中することで苦手意識も緩和されますね。アメリカで働いている時に日本から来たエンジニアの方が片言の英語と簡単なセンテンスだけでアメリカ人と対等に会話していたことからも、仕事がわかっていれば簡単な単語でエッセンスは通じることを証明しています。

まとめ 「無慈悲」を嘆かない

大多数の日本人はグローバル人材として働く以上、英語と日本語をいったりきたりするしかないですが、いちいち翻訳するのは本当に大変ですね。英語の勉強という以外では単に時間の浪費です。今後さらに翻訳の機能は向上すると思いますが、機械翻訳を通して得られる情報ではメッセージの生命力はほぼ失われていると思います。演劇を機械翻訳で観劇するようなものですね。「私は翻訳アプリでなんとか生き抜きます!」という道ももちろんアリです。しかし、コミュニケーションはやはり生き物なので、その生き物に少しでも触れておく、慣れ親しんでおくというのは大事ですね。

特に外資においては時代の流れは「英語弱者」に厳しくなってきていると思います。気の短い海外投資家や経営者が人口減少、品質無駄に高い、英語ができないマーケットに今後それほど時間を割くことは考えられません。そのようなトレンドを少しでも肌で感じるために、無慈悲な英語環境に慣れていくしかないと思います。日本人としては「日本のグローバルマーケットでの相対的価値が下がってきている」ことに寂しさを感じますが、この点を受けれて新しい「ロコグローバル」(ローカルにいながらグローバルレベルで通用する)に進化していくしかないでしょうね。

 

以上、「無慈悲な英語会議」でした!「慈悲」というのも考え方によっては他力本願な言葉ですね。私も「慈悲に頼らず自分で切り開くマインド」を育てていきたいと思います。