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学問と実践をつなぐリベラルアーツ

前回のブログで「思考停止しない為に、情報を取捨選択する必要があり、その判断基準としてリベラルアーツが必要」と書きました。今回はリベラルアーツとは何なのか、どのような役に立つのかということもう少し掘り下げてを考えてみたいと思います。皆さんも本やその他の媒体で知識を日々得ていると思いますが、これらの知識が実生活でもっと結びつくと、人生設計、キャリア開発なども含めて人生がよりよくなると思います。

リベラルアーツについて  

では最近よく耳にする「リベラルアーツ」についてざっと説明したいと思います。リベラルアーツは発祥の古代ギリシャでは「世界を理解するための方法」として始まったようです。古代でギリシャでは数学・幾何学が世界の成り立ちを解き明かす学問と考えられ、このことからリベラルアーツが発達したようですね。このクラシックなカテゴリーでは文法学、修辞学、論理学、算術、幾何、天文学、音楽の7つの学問となります。現代では文学から社会学までいろんな分野が入ってきていますが、トレンドとしては徐々に一般教養的内容から、使える内容へシフトはしていますね。

現代のリベラルアーツの実践

リベラルアーツ関連の書籍などは多く出版されていますが、「リベラルアーツ」と題した書籍はそれほど多くないようです。例えば池上彰さんが書いた「おとなの教養」(NHK出版新書)は非常にわかりやすい現代版リベラルアーツの本ですね。 ここでは池上さんは現代版リベラルアーツとして宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人の7つの分野について書かれています。ただ各カテゴリーの大きなまとめ知識の様な内容になっており、どちらかと言うと雑学的ですね。入門にはとてもいいと思います。この本で池上さんは東工大の リベラルアーツ教育の紹介をしています。 東工大リベラルアーツのテーマは「理工系の知識を社会につなぐ」ですが、本質を表す良いテーマですね。東工大では 現代社会論でニュースを解く力、 意思決定論で議論をする力、 またオペラへの招待という科目で芸術を理解する力などの「自分の身にあなる」教養を教えています。もちろん外国語もあります。

自分の「カスタマイズリベラルアーツ」

では社会人である我々のリベラルアーツとは何でしょうか。「今までの知識やスキル、経験をつなぎ、未来へつなげる思考力、発想力を鍛える」ことを目的とした学問になると思います。

私が自分で身につけたいリベラルアーツは人生設計、思考、ビジネスに直結する学問ですね。学問というよりも政治、経済、ファイナンス、哲学、修辞学、科学、IT、文学、音楽のリテラシー(Literacy:理解・解釈・利用できる能力)ということになります。漫然とこれらの分野の雑学的な知識を増やこともいいですが、時間も限られているので、実践に活用できることが大事ですね。次に私が思うリベラルアーツと実践を繋ぐという見方を通して、リベラルアーツがどう人生設計、思考、キャリアに役立つかを考えたいと思います 。

 

政治:前回の記事でも書きましたが、現在何が起きているか?、どの様な仕組みで政治が動いているか?を把握することが大事だと思います。選挙にいってこの人をなぜ選んだか?また仮に街で「どの党を支持しますか?」とインタビュー受けたとしてもそれなりに回答できる「自分で判断した理由」を説明できるレベルでいいと思います。

ファイナンス:会社でもPLやキャッシュフロー、売上などのデータの説明がありますが、ファイナンスの人からの説明はなかなかすっきり頭にはいってきません。基本的な経営指標は理解できていても、それを実際の会社の経営状態とつなげることができ、会社経営の状態が大まかに判断できればいいですね。私の以前の会社の同僚のマネジャーが転職した先のPLとBSをみて「これはやばいとおもって、社長と話してみたんだよ」と言っていましたが、カッコいいと思いました。

哲学・修辞学:このブログでもよく登場しますので割愛しますが、コミュニケーションや思考法を鍛え、本質を捉えるために非常に重要だと考えています。どんな学問を習得しても本質を捉えきれてないと 元も子もないですからね。

科学、IT:得にIT系の大まかなトレンド、例えばAI、ブロックチェーン、5Gなどの基本コンセプトをある程度理解し、どこまで自分に関係ある分野か判断できることが大事と思います。ホリエモンチャンネルで「量子コンピュータ」の話になり、ホリエモンが「それって一般人には関係ないですよね」と言っていました。ただ、この言葉をそのまま信じるのではなく、自分で確認して 判断する必要がありますね。科学についてもあまり我々の現実世界とは関係なくても最先端の知見というものは想像力を刺激してくれます。 

文学:私が理系的な頭を一切持っていないせいかもしれませんが、気づきや価値転換という点に関しては文学や文学的なものから多くを学ぶことができました。理系的な頭を守っている方々は、文学に多く触れることで、最強の矛と盾を装備することができると思います。そのためには文学に対する感受性というものを磨くために、多く文学に接するといいかもしれません。このブログでも紹介した「イリュージョン」一読の価値ありです。

音楽:音楽に限らず芸術に触れることは自分を啓蒙するために必要であるとの意見が 多くなっています。 芸術は番外編のような気もしますが、それこそ 紀元前から続いている人間の活動ですし、そこから得られるインスピレーションというものは見過ごせないとは思います。創造性の発揮が要求される中、豊かな感性を育むということは大人にとっても有効だと思います。過去の記事でも触れましたが私は楽器演奏が趣味ですが、才能は一切ありません。楽器演奏は 感性とメカニカルな運動能力が要求され、特に演奏している時は脳の多くの分野が活発になるようです。個人的な意見ですがスポーツ系や理系の人は 上手くいくようです。ただ簡単な曲が弾けるようにするだけでも、別の次元の体験ができると思います。この辺りまた別途記事を書いてみたいと思います。 

まとめ リベラルアーツを知らないと・・・

学生の人たちは実社会とのつながりを想像して興味をもって学習することでいいと思います。社会人になってからは本当なかなか時間も取れませんし。我々社会人はやはりどう実生活に活用するかを考えながら学んでいくといいですね。グローバル人材になるためには、世界で汎用的に通じるこのような知識は大いに役立つと思います。 しかし、こういったリベラルアーツの重要性が日本では雑学レベルで捉えられているため、このままでは判断材料が少なくなり、問題意識が欠如し、井の中の蛙になってしまう可能性がありますね。ロコグローバル人材へつながる教養スキルと言えるかもしれません。 VUCA時代へ対応する基礎体力、必須科目ですね。是非「自分自身のリベラルアーツ」をカスタマイズして人生に役立てて頂きたいと思います。

参考 池上彰「おとなの教養」(NHK出版新書)

 

以上、「学問と実践をつなぐリベラルアーツ」でした!