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VUCAの時代-あなたなの仕事は何年続く?

こんにちは。今回は数年前からよく目にするようになったVUCA(見通しのつかない時代)について考えていきたいと思います。

 先日部内の目標設定のミーティングでこのVUCAというキーワードを出しましたが、私のチームメンバーの皆さんは「なんとなく聞いたことがあるが、正確な意味はよく分からない」ようでした。このVUCAという言葉の各文字の意味はV=Volatility(変動性), U=Uncertainity(不確実性), C=Complexity(複雑性), A=Ambiguity(曖昧さ)です。何かいたずらに人を不安にさせる言葉ですね。このような言葉は頭に残ってしまい、「今の時代はやっぱり悪いんだ~!、どうしよう」と潜在意識に残ってしまいがちです。しかし、もう少しこの言葉の意味するところを理解すれば、漠然とした未来の変化に対する恐怖がなくなると思います。また、このこのようなキーワードからは自分のこれからの道やキャリアプランを探るためのヒントを得ることができます。ということで「今日はVUCAとは一体何か?個人レベルでできることは何か?」について考えてみたいと思います。このような言葉からはどうしても目を避けたり遠ざけたりしがちですが、直視して考えてみると 意外に「特別なことではない」と感じると思います。

VUCAとは 見通しのつかない時代

VUCAはもともと軍事用語で、アルカイーダの発生を受けて作られたようですね。Wikipediaの説明が背景としてわかりやすいので引用しておきます。

 

1990年代以降に発生したアルカーイダがアメリカ合衆国を標的として実行された数々のテロ行為をアルカイーダとアメリカの戦争と見た場合、以前のような「国と国との戦い」とは根本的に異なる状態であった。アルカーイダは国ではなく、組織のようだがトップが誰かはよく分からない。また、トップが作戦を立て現場が実行しているわけでもなく、アルカーイダの思想に同調した人たちが同時多発的にテロを実行している。このようなアルカイーダとの戦争のスタイルを呼ぶのにVUCAという言葉が生まれ、それに応じた新しい戦い方が必要になった。

 

ビジネスの現場においても、テクノロジーの進歩は急速であり予測は困難、世界の市場は不確実性や不透明性を増した状況となっており、不安定なビジネスの状況を表すのにVUCAが用いられるようになってきた。

ー引用ー

タイトル:「フリー百科事典 ウィキペディア日本語版」

更新日付:2019年12月12日

URL: http://ja.wikipedia.org/

 

アルカイーダは今までにない勢力の出現で、普通の戦争とは違い、対応方法がまだ確立されていませんでした。そのままこのコンセプトが社会的、ビジネス的にも使われるようになり、「不確実性の時代」・「見通しのきかない時代」という意味でで浸透したわけですね。

 

VUCAは最大の危機?-実はいつの時代でも同じ

少し考えるとわかると思いますが、先が見通せないのはいつの時代に同じですね。現在から過去を見ても、新型コロナウイルス、ブレグジット、トランプ大統領誕生、東日本大震災、スマートフォンや SNS の隆盛、世界同時多発テロ、リーマンショック、ソビエト連邦崩壊などなど・・・いつの時代でも思いもよらなかった大きな事件や災害が起きています。また対応は後手後手になることが普通ですね。東日本大震災で「想定外」という言葉が浸透しましたが、まさに人類は自分が生み出した想定外の事件や想定外の自然災害に翻弄されています。つまり人類はいつでもVUCA時代を生きてきたということになります。

 

VUCAをさらに理解するためには、個人レベルと社会レベルに分けて考える必要があります。社会レベルでは自動運転やスマートフォンなどがVUCAの事例としてよく挙げられますが、関連する産業に従事でもしていない限り、自分の生活が劇的に変わるということはないですね。ただし、バタフライ効果的に(わずかな変化が大きな変化につながる)という面では、社会への影響を注視しておく必要があります。

 

個人レベルで言えば、VUCA という時代はいつの時代でも発生しているので、まずは特効薬的な対応策がないことを理解する必要がありますね。この中で自分で情報を収集し、判断し、五感も総動員して、アクションをとったりアクションが取れるようにしておくことが大事です。つまり一般的に言われている「人事を尽くして天命を待つ」ことになります。

 

少し脱線しますが、平成7年に出版された河合隼雄先生の「働きざかりの心理学」という25年前に出版された本では、 25年前も同じような悩みを抱えていることがわかります。宇宙人的部下とのコミュニケーション、夫婦間の問題、子供の反抗期、女性の自立などなどです。特にこの頃は過労死の人数、自殺者の人数も今よりは多いです。また、会社の文化も今とずいぶん違います。超有名企業から転職してきた方から聞いた話ですが、その超有名企業では社内便の「封筒の糊付けの仕方が悪い」との理由で開封もされず送り返されたり、上級管理職に膝をついて説明するなど今では考えられないような慣習がまかり通っていたようです(今でも?)。私は今の時代のサラリーマンのほうが絶対に幸せだと思いますね。

 

VUCA時代に我々でもできること-観察と直感

ではこのVUCAに対して自分が何をすべきかということを考えた場合ですが、対応するフレームワークがあるようです。OODAループ(ウーダ・ループ)というフレームワークで、これはObserve(観察)、Orient (情報の適用)、Decide (意思決定)、Action(行動)の頭文字を取ったフレームワークです。こちらも至極一般的な対応ですが、よく観察することが重要ということですね。また、「VUCA時代に対応する人材」という内容でGloba Bisの動画が配信されていますが、ここでもね「観察と行動」が大事と言われていました。嫌味ではないですが、超優秀な人々から出てくる対策・言葉がここまで一般的なアクションにである理由は、「先が読めないから基礎体力をつける」というところに落ち着くからで、改めて人間力が大事ということが再認識されたということです。

 

また、最近は「直感や五感が大事」と耳にすることも多いですが、観察からの判断・アクションにおいては肌で感じる腹持ちのいい感覚を大事にする必要があるようです。この直感に従って、いくつの行動オプションを持っておくことが良いと思います。たとえば、自分の仕事が何年続くかわからない、会社が今後まずいと直観的に思うなら、会社にいる間に何を学ぶか、副業や兼業を計画する、能力開発をするなどのアクションが出てきます。こういう準備をしておけば、何かあってもすぐに対応できる確率は高くなりますね。 

 

まとめ-結局人間力が大事

VUCAの時代ということでその対応策が折に触れて話題にされていますが、結局は五感やリベラルアーツなどを含む基礎的な人間力が大事です。素晴らしい能力や経験をを持った人たちが集まって何時間議論しても数年後に年後何が起こるかわからないので、毛局できることは基礎を鍛えることになります。専門家の人たちのことを聞くのも大事ですが、あくまでそれは絶対的ではないことを前提に、やはり自分の肌感覚でUVCA時代を感じるということが大事ですね。今この肌感覚が高感度なのはベンチャー企業を立ち上げる人たちだと思います。自分に関係あるかどうか関わらず、ベンチャー企業化の感覚に触れることでなにかアイディアが出てくるかもしれません。 

最後にハーバード大学が管理する”Harbard business review” というオンラインマガジンにVUCAの比較的分かりやすい説明がありました。ここで概要(原文は英語)を引用しておきます。 ハーバード大学という超優秀な大学ですが、対応策となるとこの程度の内容になりります。 ここでもVUCA時代への対応はIQ の高い低いではなく、人間としての情報収集能力や虫の知らせを聞く五感の能力が大きく作用すると思われます。

タイトル:What VUCA Really Means for You

https://hbr.org/archive-toc/BR1401

出版:January–February 2014

 

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以上、「VUCAの時代-あなたの仕事は何年続く?」でした!