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頼れる上司はどこに消えた?-「上司像の創り方」

こんにちは。以前、「中間管理職の仕事はなくならない?-新しいスキルへの展開」というタイトルで管理職になりたくない、という記事を書きました。これは裏を返せば「頼れる上司」がいないということになります。

しかしながら「理想の上司がいない」点は今だけ言われている問題でもないですね。また、時代によっても「頼れる上司像は変わってくると思います」。これらの点を理解しないと今後ますます管理職になりたくない、あんな上司になりたくないという人が多くなり、自分のキャリアパスを確立することができません。そこで今回は「頼れる上司のあり方」について、考えてみたいと思います。「頼れる上司像」とのギャップに苦しむ上司の方、自分の目指すプロトタイプの上司像がわからない方、上司に不満な方に役立てればうれしいです。

理想の上司とは-理想と現実のギャップ

基本的には「理想の上司」は現実にはそうそういないと断言できます。では、一般的に理想の上司というのはどういう上司でしょうか。

よく上司にしたい芸能人」というランキングがありますが、2020年の「明治安田生命 「理想の上司」アンケート調査」によると男性上位は内村光良、明石家さんま、所ジョージ、タモリなど。内村さんは優しく、チームワークを大事にするイメージですね。他に連想できるイメージは楽しそう、お友達になりたい、インテリなどですね。女性上位は水卜麻美、天海祐希、米倉涼子など。笑顔が素晴らしい癒し系や、インテリで、厳しいが面倒見がよさそうな女性ですね。男性像と女性像がちょっと違うところが興味深いです。

次に一般的に頼れる上司の典型的イメージを考えてみましょう。すぐに思いつくだけでも責任感がある、お手本になる、カリスマ性がある、 知識が豊富、落ち着いている、面倒見がいい、仕事も当然できるなどなど、これを全て兼ね備えた人を探すのはおそらくかなり難しいですね。 理想の部下を探すぐらい難しいです(笑)。理想として追い求めることは悪くはないと思います。ただ、この理想と現実のギャップをうまく消化しないとお互いストレスが溜まってしまいます。

メディアで表現される「頼れる上司」はどうでしょうか。前回の記事でも引用した「働きざかりの心理学」(著:河合隼雄)では普通のビジネス現場での光景として 頼れる上司が多く登場します。25年ぐらい前の本ですが、一昔前のテレビに出て来るような場面が描かれていることが多いですね。例えば悩みのある女子社員を喫茶店に連れ出して 「何か悩みがあるのかな?」から始まり、最後には女子社員の悩みも解消され、「君も僕の宿題がわかってきたようだね」とコメントするよう な上司です。ほとんどドラマの世界ですね。

頼れるの上司を「創る」方法 

ではどう理想と現実のギャップを解消すればいいでしょうか。ポイントとしては、部下と上司で「頼れる上司像」を創っていくことがおすすめです。2つポイントを上げます。

自分の「上司タイプ」についてコミュニケーションをとる

まず、上司の部下も自分や自分の上司のタイプをきちんと把握する必要があります。これをベースに自分の上司タイプを部下と共有し、お互いコミュニケーションをとっていくことが大事ですね。そうすれば上司も虚勢をはったり、無理をする必要がなくなります。 

ここでタイプをどう分析するかも大事です。例えば上司にはいろんなことまで細かく教えてくれる「優等生・お世話タイプ」、 なんとかこの人も支えてあげたいと言う「お世話したいタイプ」、 言っていることはよくわからないが結果は出している「よくわからないタイプ」、など色々なタイプがいますね。

自分のタイプを客観的に把握することはある程度意思疎通ができていれば、日頃の部下や同僚の言動から察しがつきます。ただし特に日本人の場合、あまり良い点は言葉には出さないですね。このような場合は360度評価などを行い、自分の良い点悪い点についてフィードバックをもらうと役に立ちます。

自分なりの「頼れるの上司像」を説明する

この点については自分の強みを部下に伝え、同時に自分の苦手な分野はサポートして欲しいことをきちんと伝えておく必要があります。

例えば「プロジェクトマネジメントは君たちの今後のキャリアアップにつながるので、これを私から教えたい、しかし、自分は記憶力も悪いのでその点はサポートしてほしい」と伝える、などです。

ただ、万能タイプで色々お世話ができてしまう上司、例えばどのような質問をしても回答を与えてくれるタイプの場合は、部下がそれに対して頼り切ってしまって、部下が伸びないことがあります。人材マネジメントとしては要注意です。

まとめ - 「頼れるの上司」は部下と上司で創る

理想の上司像は上司と部下でガチンコでコミュニケーションをとりながら創っていくものだと思います。子供と親との関係のようにどちらが圧倒的な力を持っているとしても、お互いに学び合うことですね。上司は現実的な「頼りになる上司像」というものを 部下に啓蒙しながら、部下は自分達の求めるプロトタイプな「頼れる上司像」を創っていく必要があります。

この記事で取り上げたら25年前の上司像は確かに一つの理想に見えます。また、今でも昔の人はよく勉強したとか、面倒見がよかったなどのコメントはよく目にします。しかし、もしそのような上司が過去に多数存在し、部下がきちんと教育を受けていたのであれば、日本社会がこれほど停滞することはなかったと思います。

このように時代が変わっていく中で、理想の上司像を部下とコミュニケーションしながら日々壊しつつ創っていくことで、よりよい上司と部下の関係が作れます。そのためにも部下がキレる前に早めに上司像のフィードバックをもらっておくといいかもしれません。かなり昔の話ですが、部下をほっときすぎて、ある日怒涛のダメ出しをくらったことがありました。部下が王蟲のように「怒りに我を忘れて、コントロールが効かなくなる」状態で、虫笛も全く聞きませんでした。オフィス内にいた人から後から「大変でしたね」と言われましたが(人の欠点の指摘は誰もいないとこでやりましょう)、しばらくトラウマになりました。ただ長い目で見てた役に立ちました。トラウマを背負う前に早めのコミュニケーションがおすすめです。

最後に人の成長に直接・間接的に関わるのは意義がありますね。私は今の会社の昔の上司(日本人)の影響は大きく、いろいろな知的・生産的刺激をもらいました。そのような上司がいれば会社も少しは面白くなります。

 

以上、「頼れる上司はどこに消えた?-「上司像の創り方」」でした!