グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

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「新」日本人の英語の学び方-英語はインド式で学ぶ?

 このブログでは「ビジネスで使う英語は流暢な英語でなくても、良い」という一貫した主張があり、その点はブログの記事で何度が触れています(「三つの英語圏の英語学習法について」、「インド人の英語を知ろう! 使える英語の近道」。これは自分が「流暢な英語」は話せないが、なんとか海外を相手に仕事ができていることが理由の一つです。また、もう一つの大きな理由としては依然日本人は20代でも英語が話せる人が少ないので、今後数十年は英語が得意でない人たちがビジネス人材の主流になります。この状況では流暢さやネイティブな英語にこだわることはまずいと感じるからですね。海外と人材が戦えないと日本の経済も先行きが怪しいですし、私の老後の生活も怪しいですね。

それこそ英語学習についてはいろいろな方法があふれていますが、今回は以前もこのブログ記事「インド人の英語を知ろう! 使える英語の近道」でちょっと紹介した「英語はインド式で学べ!」(著:安田正) という怪しめ?な本のレビューを通して実際に必要な英語について考えてみたいと思います。

 

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英語は「インド式」で学べ!

英語は「インド式」で学べ!

  • 作者:安田 正
  • 発売日: 2013/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

世界標準の英語とはなにか?-この本のポイント

「英語はインド式で学べ!」では特徴として非ネイティブがコミュニケーションに利用する世界標準の英語として筆者が考える四つの特徴をあげています。

①発音はは気にしません

②イディオム(慣用表現)は使わない

③新しい単語を覚える必要はなし

④英語が得意でない人でも使える

これら世界標準英語の特徴が、「インド式の英語学習法」とほぼ同じなので、この英語学習法をマスターすることで、英語がすぐに話せるようになるというものです。「すぐに話せる」というフレーズは「すぐに儲かる」ぐらい怪しいですが、そこには期待せずに苦手意識を克服するマインドセットとして捉えるとが大事ですね。

「①発音はは気にしません」-ただアクセントは大事

確かにネイティブの発音を重要視する必要はまったくないですね。しかし特に注意したいのは単語を発音するときの強弱のアクセントですね。以前私がインド人の上司に、自分の英語が通じない時の原因を聞いたところ「アクセントだね」と言っていました。一瞬「え、あなたもすごいアクセントですけど」と思いましたが、インド英語はきちんとした英語なので、彼らのアクセントは訛りという感じですね。日本人(私だけ?)は訛りというよりも、アクセントがお粗末と思われます。私もアメリカのアイスクリーム屋さんで注文するときにバニラ!が何度いっても通じませんでした。アクセントが完全に違っていました。今後海外に行ったら試してみてください。

「②イディオム(慣用表現)は使わない」について-基本は抑える

私の考えでは基本的なイディオムは押さえておく必要がありますね。シンプルな単語でイディオムを置き換えればよいと書いてあり、確かにその通りではあります。ただ標準的ないいと思います絶対覚えておく必要があるあります。この本では「参加する」というイディオム “take part in” を “come to” に置き換えてますが、これも”come to”が「参加する」というイディオム的な使い方です。中学英語レベルでのイディオムはやはり覚えておく必要があります。当然コミュニケーションなのでインド人でもイディオムをよく使います(ネイティブとは違ったイディオム)。

「③新しい単語を覚える必要はなし」-その通り!+仕事の専門用語

これは英語をビジネスツールとして考えた場合、その通りですね。仕事に関係する専門用語は英語で覚えておく必要はありますが、難しい単語はそれほど多く覚える必要はありません。このブログでもよく言っていますが、私が英語で仕事する時は内容はそこそこ多岐にわたっていますが、NHK基礎英語3レベルの英語でほぼ9割以上はカバーしています(専門用語除く)。もちろん英語で情報収集をするとなるとまた別の話ですので、目的や用途に合わせて単語を増やしていってもいいと思います。 

「④英語が得意でない人でも使える」-初心者はまずマインドセット

これはちょっと極論ですね。インド人は英語は得意ですし、日本人がインド人の英語を真似しようと思うのは、訛りのあるネイティブ英語を学ぼうとすることとほぼ変わりはありません。インド英語はシンガポールを除いて他の非ネイティブアジア圏とは大きな差があります。我々は英語それらしく話したいと言うエゴを捨て、「日本人の下手な英語で意思疎通を図ること」を目標にする必要がありますね。そうすればそれなりに通じることがわかります。

日本人英語とインド英語-インド英語は「きちんとした英語」

この本では日本語と英語が違うが、インド式英語なら英語が簡単に学べるという主張です。しかし、本当のインド英語はかなりしっかりした英語で、今のままでは日本人がインド人と同じように英語を操れることはまず無理ですね。インド人で英語が話せる人達はインターナショナルスクールや英語で授業が行われる学校で学んできた人たちで、いわゆるエリート層が多いです。

まとめ-「新」日本語式英語を目指す

やはり「すぐに話せる」という魔法の杖 ”magic wand” はないですね。ただし、この本に書かれている「ネイティブを目指さない」、「通じる英語をめざす」、「簡単な英語を使う」、「下手で当たり前」というポイントは日本人が英語が効果的に英語を取得するために重要です。ただ、これをアドリブで実践しようとしても簡単な英語でもなかなか出てこないので、実際に英語を使う前に言いたいことを書いておく必要があります。ここ数週間の私の会議の相手は先月はイギリス、アメリカ、中国、チェコ、インドの方々でしたが、下書きで要旨をまとめ、常にシンプル、2回同じ説明をする、ハッキリと抑揚を付けて話す、などを心がけて冷や汗をかきながら英語を日々進化させようとしています。私語学のセンスのなさは神様に目の前に「あたた英語のセンスもないですね!」と紙を突き付けられているようなもので、逃避したくなります。私と同じように感じる方々でも、ロコグローバルパーソン(ローカルにいながらグローバルで通じる人材)になるために、「新」日本式英語で世界を相手に楽しく仕事ができるようになるといいですね。