グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

あなたはグローバルの一員?-大人の対応

外資系に勤めていると、「ダイバーシティを促進してください」、「従業員満足度調査に回答してください」、「社会貢献活動を何かしてください」、「安全衛生意識向上の活動をしてください」などなど流行りモノから、定番モノまでいろいろな活動の指示がさらっと下りてきます。

「またどこかのコンサルにそそのかされたか?」との邪推は置いておいて、このような指示がきた時、日本人の反応はほぼパターン化しているといえます。典型的には「忙しくてそれどころではない」「内容がはっきりしない」、「(様々な理由で)簡単ではない」など、一般的にはネガティブな反応が多いと断言できます。 結果的に対応に時間がかかったり、活動が中途半端になったりします。このような反応は一理はあってもグローバル的観点から見ると「子供の対応」です。今日は外資系での話を中心に、ロコグローバルパーソンとしてこのような無茶ぶりに対する 「大人の対応」と「子供の対応」について考えてみたいと思います。これを機会にロコグローバルな大人の対応を身に付け、グローバル人材の仲間入りをしましょう!逆説的ですが、積極的な「大人の対応」を身につけることにより、このような「まるなげされた仕事」に対するストレスも軽減されると思います。

子供の対応-いつまでも指示待ち

「日本ではボランティアの機会もあまりないので難しい」、「家族の職場参観なんて家族を持っていない人はどうするのだ、誰も来たくないんじゃないか、なにをするのか?」、「**という価値観を浸透させろと言われても、キチンとしてた説明がないから、意味が分からない」などなど、このような反応はよく耳にします。また、「従業員満足度調査」などはやたらと理想的な会社を思い浮かべるあまり、スコアが他国に比べて圧倒的に低くなったりします。

このようなネガティブ反応は外資系に限ったことではないですが、ロコグローバルを目指す人材にとっては命取りになりかねない反応です。いわゆる会社という組織で言えば「子供の対応」です。つまり何から何まで準備したり、手取り足取り教えてくれないとわからない!と子供が親(会社)に頼る対応ですね。しかも思春期の若者が口にしがちな「Whatever(関係ないっすけど)・・・」的な発想が見られます。自分はクールだが、会社のやろうとすることが意味が分からない、まじめに付き合うのはちょっと恥ずかしいというような反応ですね。しかしながら、丸投げされるのは大人として当たり前で、「きちんと解釈し、実行する」という点が期待値であることを認識する必要があります。ここで「また、海外本社がわけのわからないことを言ってきたー」で終わるのか、「この指示の価値はなにか?、ここから成長機会をどう得るか?」に発想を転換する必要があります。 最低でも「まあ一緒に踊ってみるか」という態度が大事ですね。グローバル企業を一つの教室に例えると、日本人の典型的な人物像は「真面目だけど、斜に構えていて、もっともらしい言い訳をするが、たいしてクラスのためになることもしない」という残念な姿が浮かび上がってきます。このような人と友達になりたいとはあまり思わないですよね。

従業員満足度調査に見る「お子様思考」

外資系に限らず日本全体の話ですが、日本では満足度調査というものはどうしても低くなりがちです。いろいろな幸福度調査でも日本は先進国中いつも下位ですし、お客様満足度調査なども海外と比べると圧倒的に日本が低いです。これはお客様が高い品質を求めているということですが、逆説的に言えば、今の過剰品質的な日本のサービスにも満足していないということになります。大きな声では言えないですが、お客様の担当者の方のストレス発散に付き合わされてるという気がする時もありますね。従業員満足度調査でよく見られるのは他責的な姿勢ですね。「コミュニケーション」、「十分な情報」のスコアは往々にして低くなりがちですが、これは感情的、思い込み的反応の場合が多いです。例えば「そのような情報を探すために誰かに聞きましたか?それが非常にあなたの仕事にとってクリティカルな情報ですか?」と聞くと、「誰かに聞いたこともないし、クリティカルでもない」というような回答が返ってきたりします。やはり「自分自身が選んだ会社で、自分も従業員としての義務を遂行している」という前提で、「この会社で働くことに満足していますか」というような問いに対して回答をする必要があるとつくづく感じます。

グローバルな大人の対応とは-スピード感のある実行

端的に言えば「グダグダ言わずにさっと対応し、そこから学ぶ、必要に応じて相手を煙に巻く」ことです。もう少し具体的に言えば「参画意識を持ったスピード感のある実行」、「建設的態度」、「逃げ切る技術」です。

「参画意識を持ったスピード感のある実行」については、日本の場合、他国と比べても対応が圧倒的に遅く、参画意識も希薄です。もちろん中国やインドと比べてもそうです。もし自分の部下が方針や戦略について度々に小言ばかりで、すぐ動いてくれない場合はどうでしょうか?信頼関係が構築されないというのは当たり前の結果になります。さらに成果物がそれほどないとなると「文句だけ言うが何もしない人」というレッテルを貼られてもしょうがないですね。グローバルレベルで期待される「大人の対応」はやはり前向きな態度と実行となります。

「建設的態度」については「 できない理由から始まるコミュニケーション」を止める必要がありますね。分析的な会話、つまりできるのかできないのか、できないんだったらどのようなサポートが必要など、建設的態度で接する必要があります。結局は人間のやることなので、難しい点は多々ありますが、それを実現するために何をするか・何を伝えるかという態度がロコグローバルパーソンでは必要になってきます。

「逃げ切る技術」は、日本人的美徳として責任感を持ってやらなければ(実際はそうでもないですが)という考えがあります。全てをまじめにやると大変なので、重要なとこはしっかりやるが、瑣末なところは(あくまで建設的に)はぐらかしたり、煙に巻くことが大事です。

まとめ 大人な対応で信頼関係を構築していく-まず実行と参画

特に自分の業務以外の活動指示が降りてきたら、それをさっと自分なりに解釈し、どういった参画が自分にできるかを考えてみましょう。できれば他の従業員がしらけムードな時に自分でリードをして行ってみましょう。よく「ウチの会社には成長の機会がない」と聞きますが、リーダーシップを学ぶという点で見れば、このような機会は最適だと思います。当然うまくいかないこともありますし、やれば色々と会社の野党勢力から文句を言われたりしますが、このような経験がリーダシップやプロジェクトマネジメントの経験に繋がることは異論がないと思います。いわゆるコンフォートゾーンからの脱却ですね 。

このような仕事に直結しない活動は、多くの場合「忙しくてそんなことやってられない」というのが実情でしょう。ただ、こういった「新しい価値観」を得られることであれば、長い目でみると日々のルーチンより大事だと思います。最後に「じゃ、ルーチンや顧客を犠牲にしてもいいですか!」というような反応が来ることはありますが、時間を確保するというのは会社や上司だけの責任ではなく、個人の義務・責任だと思います。このような責務を放棄し、忙しいと言うもっともらしい事を言っている限りは何も新しいものが生まれませんね。1年後も「いやー、ルーチンばかり多いので、キャリアップなんてできないよ」とならないように、グローバルな「大人な対応」を身につけて、ロコグローバルな人材として活躍していきましょう! 

 

以上、「あなたはグローバルの一員?-大人の対応」でした!