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ビジネス系 YouTuberの春秋戦国時代

このブログは生き方やビジネスに役に立つ思考・スキルをささやかながら提供しようという思いで書いていますが、最近はビジネス系の情報発信は非常に盛んですね。その中でも YouTube によるビジネス系動画配信をしている人たちはビジネス系 YouTuber と呼ばれています。ビジネス系 YouTuber も今では色々な人が出てきて非常に多くの情報を得ることができ、またエンターテイメントとしても楽しめる内容になっています。ただあまりにも多くのビジネス系ユーチューバーが参戦したため、 ビジネス系 YouTube 戦国時代などと呼ばれていることもありますね。今回はこの群雄割拠するビジネス系 YouTuber の思想・主張を春秋戦国時代の諸子百家に当てはめてて紹介したいと思います。ここでの戦国時代はいわゆる中国の戦国時代です。ちなみに「春秋時代」は周という古代国家が東西に分かれたBC770年から、趙、魏、韓の三国が発生するBC403年まで、「戦国時代」は群雄が割拠したBC年403から秦が中国を統一するBC221年までです。2000年以上前の時代で、漫画「キングダム」の舞台の時代ですね。

この今回のテーマの理由はビジネス系 YouTuberが乱立してる状態が春秋戦国時代の諸子百家の状態に似ているなと思ったこと、ロコグローバルパーソンとしてビジネス向け YouTuber の方々の思考やテーマを整理することで新たな気付きがあると思ったからです。いつもの硬めのテーマよりも違った意味で楽しくかけましたので、リラックスして読んでみてください。

諸子百家とは-重要なリベラルアーツの一つ

諸子百家とは中国の春秋戦国時代に発生した色々な思想家たちの総称ですね。皆さんも学校で習ったことがある思いますが、それほど興味はないと思います。しかし私見ではベラルアーツ必須科目ですので、簡単に説明します。有名なところでは儒家(孔子・孟子・荀子)、道家(老子・荘子)、墨家(墨子)、法家(韓非子)、兵家(孫氏)などですね。その他に農家、名家、陰陽家、縦横家(しょうおうか)、雑家(ざっか)があります。

私はこのブログでも時々中国の古典から引用しますが、春秋戦国時代の諸子百家の情報としては下記のサイトに簡単にまとまったものがありましたので、今回参考にさせていただきました。また角川ソフィア文庫から出ているビギナーズクラシック「中国の古典」 は主だった諸子百家の思想が分かりやすく解説されており、 楽しく読める本ですのでおすすめです。 

TRANZ.Biz: https://biz.trans-suite.jp/15291 

 

ビジネス YouTuber 百家思想の主張・テーマ

では諸子百家の紹介は後半にするとして、私のおすすめのビジネス系 YouTuber の思想・テーマ・主張を一つの流派として捉え、諸子百家と無理やり比較してみました。みなさんこの世界では人気の方ですので、それぞれの YouTuber の方々の紹介は省略させて頂きました。

価値観転換派/まこなり社長  

本質をとらえ、かつ既存の価値観を問う思考ですね。道家的思考と言えます。価値観を塗り替えるメッセージをバシバシ配信し、既存の価値観に対しさらに一歩踏み込んで、目からうろこ的な本質を問いただすスタイルです。「私はこの既存の価値観の本質をどう思うが、あなたはどう思いますか?」と一方的ではありません。本質を見つめなおしたい方にはお勧めですね。

よくわからないが凄い派/ひろゆき

2チャンネル創業者のひろゆきさんはとらえどころがない感じですが、本質を上手く捉えて、色々なアプローチを使って人を煙にまく流派ですね。論破名人という評判もあり、意外にスキのない感じです。いろいろな思考やテーマから上手くエッセンスを取り入れている雑家と判定しました。もちろんご本人が何を考えているかはわかりませんが、その飄々とした雰囲気、社会的な地位にとらわれないスタイルは、ある意味兼愛主義の墨家的でもあり、聞いていて嫌味もないですね。

叱られたい派/ホリエモン

上から目線でバシバシダメ出します。今の時代に少しでもダメ出ししようものならパワハラと言われる時代に、ホリエモンさんのような人が人気なのは、屈折した日本のビジネスパーソンたちの心情を表しています。彼は法家と判定しました。もちろん彼は社会の既存の仕組みを壊す方向の主張ですが、どちらかというと人間の種類を分けて考えていて、そこには冷徹な目線が感じられます。また、その多くの主張は実際の人間の感情を反映しておらず、大勢の人を動かすというとこまではいっていないです。

ツール・情報提供派/イケハヤ

一見切り捨てるような感じで冷たい感じもありますが、イケハヤさんの底辺に流れるのは墨家的博愛主義だと考えています。ボトムアップで普通の人が幸せになる方法をこれでもかと提供していますね。物理的な戦闘能力でなく、あらゆる人生で戦うノウハウを提供していますので、兵家・墨家のコンボ判定です。また、キャッチフレーズである「東京でまだ消耗しているの?」は現代版「戦わずして勝つ」という法家の思想ですね。 

モチベーション派/鴨頭嘉人

その熱い語り口と、自分の生々しい経験から語られるその熱いメッセージで元気づけられるという人も多いと思います。鴨頭さんは特別なスキルがなければできないようなことは言っていないので、やる気があれば誰にでも門戸を開いて 、そのノウハウを伝えているという意味で、墨家的と言えます。

心理派/メンタリストダイゴ

機関銃のような早口で、かつ緻密なしゃべりを聞いていると、催眠にかかったような感覚に襲われる独特のスタイルですね。話の内容はなんらかのリサーチに基づいており、それをわかりやすく、メンタルに直接刷り込むような形で話していますね。 論理的かつ詭弁的でもあるので、名家のような印象を受けます。

エンタメ派/中田敦彦のYouTube大学

ビジネスパーソンではないですか、言わずと知れたお笑い芸人YouTuber の中田さんです。どちらかというと教育系ですが、エンタメとビジネスを合体させたスタイルで楽しく視聴できますね。内容も幅広く、雑学ややリベラルアーツエントリーに非常に良いと思います。雑家と判定しました。

まとめ-あとは実行あるのみ

ビジネス系情報として YouTube に投稿されている動画数は膨大ですが、その思考・テーマ・エッセンスはそれほど多くありません。 もちろん色々な動画を見ることは思考の活性化によいと思いますが、そこそこ時間を使う作業になりますね。7名の動画各10本を見るとすると、ほぼ毎日見たとしても、約1か月くくらいはかかりそうですね。

ただ、各ユーチューバーの動画を10本も見れば、基本とするテーマや思想は共通していることに気づくと思います。 そこから自分に何が必要かを考えて、自分の思考に落とし込んでいくことが大切だと思います。また、全く異なるタイプの動画を見てみるのも価値観の同一化を防ぐためには有効ですね。結局が得た情報を自分がどう考え、使っていくかですね。

すべてのビジネス系 YouTuber が伝えたいメッセージとしてとしてに共通していることはただ実行があるのみということです。自分の思考に落とし込むことができたら、それ以上は動画視聴はほどほどにして、実行に移るべきです。私もそうですが、このステップでハードルは高いので躊躇しますが、絶対必要なステップになります。

おまけ-諸子百家簡単解説

では代表的な諸子百家を超絶簡単に説明したいと思います。

儒家

孔子が打ち立てた「道徳を重視する思想」ですね。先祖・親・友を思いやる心が大事で、それを礼儀正しく行うことを重要視しています。君子もこの徳をもって政治を行えば、周りにその徳が拡大していくという主張です。

道家

老子・孟子の「自然のままでいる」思想です。老荘思想と呼ばれ「無為自然」が理念です。物事にはそれぞれ道理があって、その道理を活かした自然のままの姿が正しいという教えです。また価値観は違うものだという考え方も根底にあります。老子から出た言葉は「小国寡民」、「大器晩成」などがあります。また、荘子のダイナミックな描写で始まる「大鵬の飛翔」や夢も現実も同じという「誇張の夢」など独特な話は哲学的で興味深いです。

墨家

墨子に代表される「平和主義と兼愛(博愛)主義」の思想です。身分的な平等も説いています。

法家

韓非子が代表の「厳格な法をによる統治」をテーマとする思想です。君主とのコミュニケーションの注意点を述べた「逆鱗」や、法の必要性を説く為の例え話である「矛盾」など有名な言葉も彼の著作からです。秦の始皇帝は韓非子の考えに触れ、「この人物と会えたら死んでもいい!」と大ファンになったと伝えられていますが、最後は韓非子はライバルに殺されてしまいます。

名家

恵施(けいし)や公孫龍(こうそんりょう)が提唱した詭弁を主とした論理学派のようです。「ようです」というのは名前は知っていますが、その主張はあまり有名なものはないですね。

縦横家

国の間で行われる取引(攻略)を論じた思想家です。張儀(ちょうぎ)の合従(がっしょう)策は国連などの集団安全保障的策、蘇秦(そしん)の連衡(れんこう)策はアメリカの核の傘にまもってもらうという強国と連携した対応と解釈するとわかりやすいです。(参考:世界史の窓 世界史の用語解説 張儀/蘇秦)

雑家

雑家は儒家、墨家、道家、法家など諸派の学説を取り入れたバランスのよい思想です。よく知られている話もできてきます。この学派の「淮南子(えなんじ)」という古典には「人間万事塞翁が馬」の話がのっています。

兵家

戦闘方法や軍事戦略などを主として研究した思想です。『呉子』『孫子』が代表的ですね。孫子の「戦わずして勝つ」はできるだけ争いをさけて勝つというビジネスでも重要な考え方ですね。また「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」という戦いにおける情報収集の大切さを主張した名言もあります。

 

以上、「ビジネス系 YouTuberの春秋戦国時代」でした!自分に合った流派?を選んで生き残っていきましょう!