グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

今の時代を味方にする簡単な方法-考えるだけ

以前「VUCAの時代-あなたなの仕事は何年続く?」というタイトルで「先行きの見えない時代はいつの時代でも同じであり、五感やリベラルアーツなどを含む基礎的な人間力が大事」という記事を書きました。つまりどの時代でも想定しない問題がいろいろ起きるので、臨機応変に対応していくには人間力が大事という主張でした。ただ、今の時代は不安感や失望感が日本全体の雰囲気としてありますね。このような時には「昔はよかった」というような話が必ずでてきます。では本当に昔はよかったのでしょうか?私は「今の時代が自分に味方をしている」と感じる時もよくあります。今回はペシミスティックな時代の見方・雰囲気に流されることなく、時代の良い所に目を向けることをポイントとして考えてみました。

そもそも昔はよかった彼は本当?

「昔はよかった」という話はよく聞きますね。昭和の偉人達や高度成長期の経営を引き合いに出して、「昔の人たちは偉かった、今の日本に足りないのは***だ!」という論調です。また、「戦後は皆が一生懸命働き、経済も成長し、国も豊かになった、しかしいまは競争力も創造力も欠けている」という話が多いです。本当にそうでしょうか?確かに日本という国は経済的には成熟していましたが、普通の生活レベルで言えば、過労死も自殺も多かったですし、パワハラ、セクハラもし放題でした。それこそ私が新入社員の時はそういったエピソードには事欠きません。また、日本の競争力が落ちた、人材が育たないという点は今の若者に言わせれば、あなたたちのせいではないか?と言われるのがオチではないでしょうか。 ただ確かに会社には親密なファミリー的な雰囲気はあったと思いますが、当時はそのことが嫌でしょうがなかったです。

昔と今との対立ではない

「VUCAの時代」でも紹介していますが、今から25年以上前に出版された「働きざかりの心理学」(著:河合隼雄)では「今の若者は自己主張が強く、場という倫理(場の空気)を読まないので、上司たちは理解に悩んでいる」というケースが多く紹介されていますが、当然令和になっても同じ悩みはあります。ここに「古い時代」と「新しい時代」を 二項対立のフレームワークとして持ってくること自体がおかしいですね。ただ時代の流れ的な変化点として河合先生は「若者が自己主張することは場の倫理の改変だが、彼らの主張は学校、国、社会に何かをしてもらいたいという主張が多くなってきていることに驚く」と仰っており、「欧米のように個々の倫理(自己責任など)の訓練を受けていない」ことが問題であるとしています。確かに主張するというところだけを受け入れて、自己責任が放置された結果、25年前の若者たちが50代前後になり、その問題は解決されないまま「主張はするが責任は持たない、持てない」というマインドが世代全体を覆っている感はあります。一億総野党勢力化という感もなきにしもあらずです。

個人や国家の品格とは?

「品格」を辞書でひくと「気高さや上品さ」という言葉がでてきます。数学者の 藤原正彦さんの書いた「国家の品格」という有名な本があります。非常に面白い本ですが、今回のブログの内容からすると無理がある主張も見受けられます。藤原先生は「日本には武士道的品格があったが、欧米化して過去の品格が失われている」と主張されています。 この場合の「武士道」は潔さ・清廉潔白というイメージで、それが品格と定義されています。ただ「武士道」は武士が戦いがない時代に拠り所にした思想で、武士道が日本の正しい道であるかは疑問です。そもそも例外的な偉人を除き、過去を見渡して昔の政治家・一般人に特別品格があったかは怪しいですね。 

今の時代は悪くない

「過去がいいか、現在がいいか?」をリフレームするために、特に仕事に限定してふつうの人が関わっている生活レベルで比べてみました 。私の場合は自分の人生のスパンで考えるしかないので、25年前と今を個人的な経験を踏まえて比較してみました。

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昔を思い出しながら書いていると、実はあの頃は能天気な時代感でよかったかもという気もしてきました(笑)が、今の時代になって良くなっていることも多いですね。このようにみると、今の時代が格段に悪くなってるということはありません。もちろんじわじわと衰退していることは事実ですが、それは過去と比べて今が悪いからではないですね。

悪くなった点としては「雇用の安全性」があげられるかもしれませんが、時間を差し出せば会社で面倒をみてやるという契約を当たり前と受け止めて、雇われる側も雇緊張感も責任感もなくなり、骨抜きにされていた状態で安定が保たれていたわけです。それが一概に良こととは言えませんね。

今の時代を好きになれるかがカギ

どの時代でも戦争や大恐慌など起こらない限り、良い面も悪い面もあるのは当然ですね。例えば今の20代の新入社員に「昔はこういう働き方だったけど、昔の方働き方が良かったなー」と言おうものなら、おじさんの武勇伝としてバッサリ片付けられてしまいます。もし25年前の働き方がイメージできない人は「クッキングパパ」(作者:うえやまとち)の始めの数巻をみてもらえば、あの当時の一面がよく理解できます。会社の運動会で男性はビールを飲みながら野球をし、女性社員はご飯を用意して待っていたり、プライベートで頻繁に行き来するなどなど、現実はどうだったかは別として、あの頃の時代の雰囲気を反映しています。隔世の感があり、この漫画は大好きですが、風俗資料としても役立ちます。 

話が少々脱線しましたが、結局は今の時代で幸せを見つけることが大事です。今を幸せに感じることができる人は、人生の満足度や創造性が高くなります。海外では入社試験で「あなたは幸運ですか?」と聞いて、幸運だと回答した人を採用する企業もあったようです。ただ、単にポジティブになるだけでは何かを変えたり何かが変わることを期待するのは難しいので、考えることは必要です。思考は現実化する、思考が環境を変えることは科学的にも証明されているアプローチでもあります。

まとめー時代は自分の味方

私としては自分は時代は自分に味方をしてくれている気がします。体力勝負でもなく学歴勝負でもない世界では、いろいろな強みが発揮でき、自分でも勝負できそうな気がします。 働き方についてもワークライフバランスを重視する時代になってきました。また、グローバル化することで色々な価値観が入ってきて、日本だけの異常な常識は通じなくなりつつあります。

やはり時代が悪いという見方は、客観的視野を欠いた責任逃れの見方ですね。自分自身も偉そうなことは言えませんが、絶えず誰かのせいにしたり、何かのせいにしたりすれば自分の責任からは解放されます。さすがに時代のせいにしても何も変わらないです 。生きる時代は家族のようなもので選べないので、愛情をもって潔く生きていくのことが大事ですね。

では何をするべきかですが、まずは身近で「時代が自分に味方している」側面を探すといいでしょうね。必ず何かが見つかるはずです。時代が自分に味方しているのだということを 大切にしておくと、その時代とオープンに向き合えます。例えば、嫌いな人に対してはいろいろバイアスがかかりますが、好きな人だと素直になれます。簡単なことですが、やろうとすると難しいてすね。

私は在宅が増えたことでには朝焼けをみながら、ゆっくりコーヒーが飲めますし、家族とも朝時間を過ごせるようになり、朝活ももっと時間がとれるようになりました。これも時代が味方してくれたからでしょうね。

 

以上、「今の時代を味方にする簡単な方法」でした。