グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

「導く」子育て

「大変でかつ難しいが、楽しく意味のあること」と尋ねられたら何と答えるでしょうか。子育てをしている、または経験にした人にとっては「子育て」を一つの答えとして思い浮かべる方も多いと思います。しかし、小さいお子さんがいる働くおかあさん達は、どうやって毎日を切り盛りしているか不思議なくらいですし、子育てにコミットしている男性もそれなにり大変だと思います。また、子育ては答えがでるのがかなり先で、かつ自分の答えと子供の答えは違うことも多いですね。さらにそれほど回数も経験できないので、経験値を積むこともできません。私は子育て世代としては年齢が結構上ですが、保育園、小学生の子供がいますので「子育てど真ん中」です。体力的にかなりシンドく、子育ては思った通りにならないと日々実感しています。

このブログのテーマはロコグローバル人材(ローカルにいながらグローバルレベルで活躍できる人材)になろう!ですが、自分が成長するだけでなく、人を育てるということもテーマに含まれます。部下などを育てることも大事ですが、子供を育てることは大仕事ですね。今回は「ロコグローバルな視点からの子育て」をテーマに書いてみたいと思います。

子育ての目的-達成するためになにをする?

子育ての目的、つまり「子供にどうなって欲しいか?」については、多くの親にとって「幸せな人生を送って欲しい」がゴールでしょう。ただもう少し具体的に「どのような人間であれば幸せな人生を送れる思いますか?」となると「健康で、個性があり、協調性もあり、多様な価値観を理解し、困難に打ち勝つ力があり、忍耐強く、思いやりがあり、迷惑をかけず・・・」結構レベルが高いですね(笑)。このハイレベルな目的のためになにが重要視されているかというと、今は主に「学力」ですね。

子育ての基準-学力だけでOK?

目標に向かうための達成基準は学力で、より良い学校や企業というコースを設定してしまう親が多いです。結果的に学習重視となり、学力が基準となります。

しかし潮目は急激に変わりつつあります。今では学力で望み通りの(いわゆる普通で幸せな)人生は実現が難しくなっています。グローバル化、価値観の多様化、AIの出現などで、今後はどう時代が動くかわかりません。そこで子育ての基準を「学力」一辺倒から、ソーシャルインテリジェンス(人間理解やコミュニケーションなど)にシフトさせる必要性がでてきました。そこで親の出番となります。

丸投げしない子育て-外部委託的現代の子育て

子育てというと「教育」という言葉がまず浮かんできますが、「教育」の本来の意味は学力をつけさせるという意味だけではないですね。本質的には「導く」というような言葉が合っていると思います。

学習という面では今の子供達は色々忙しく学んでいます。スポーツ・国語算数・音楽・バレエなど、どれも学ぶ価値のあることですが、これらは外部に委託しているだけです。極論では学校教育も外部委託です。しかし、人生に必要なものを学ぶという点では、誰かに導いてもらわなければいけません。これを学校の先生や講師など外部委託先にお任せするというのも親として無責任な話です。ただ特に男性に多いと思いますが、自分のビジネスの経験を元に子供にコーチングするようなコミュニケーションを試みても上手くいきませんね。うちの子供も私の「タメになるような話」には全く興味がないです。 ただ在宅勤務で 英語で会議をしている風景などには興味はあるようです。つまり親が世界で生きているところを見せるという点は大事で、刺激を与えるような様子を見せることができればもっとっといいですね。

導くための道しるべ-考え方・コツ

では何をどうしたらいいでしょうか。「何を学ばせるか?」より「導き方」が大切ですね。雑誌 "NewsPicks 2019年 Vol.3" の「未来の子育て」では「ニューエリートのための教育」というお高く止まった特集が組まれていましたが、ここで子育ての色々なエッセンスが紹介されていました。ここから私自身も大切と思える「子育ての基本的指針となるような考え方・コツ」を紹介します。余談ですが、紹介されている子育ての実践者はみな超高学歴の人達ばかりですが、学歴が大事という人は一人もいません(笑)。ポジショントークという側面を理解して、参考にできるといいですね。順不同です。

  1. 子供の存在を全肯定する:子供が自分の存在が大事だと感じられること。自己肯定感です。これは日本人は低いことで有名です。ただいきなり「生まれてきてくれてありがとう」と頻繁に声をかけると気持ち悪がられるので、注意も必要ですね。
  2. 無償の愛情を継ぐ:ほとんどの方はそうしていると思いますが、つぎ込み方が問題でしょう。お金を使って教育したり、好きなものを買ってあげるよりも、話を聞いてあげる、付き合ってあげるということですね。
  3. 自分で考え決めさせる:子供の決断は往々にして不合理なので、親が決めたくなります。親は許容できる範囲で我慢して失敗させ、見守る、手を差し伸べるのも親だからできることですね。
  4. 本や音楽にたくさん触れる環境を整える:私の実家には音楽や本はまったくなかったのですが、叔父さんの家に多くの本があり、読書する習慣がつきました。また、娘は音楽にそれほど関心がないですが、私が弾くギターの曲を時々口ずさんでいたりします。
  5. ディベートする:子供とディベートするのは社長と話すより厳しいです。まずテーブルに乗ってきません。がんばりましょう。
  6. お金の話をする:親はお金の話は色々な意味で嫌がりますが、「ファイナンシャルリテラシー(お金の知識)」は子供にとって重要ですね。私もそれが無いために結構苦労しました。アメリカでも大学の奨学金が払えなくなるというケースもかなり多いです。
  7. 子供が何が好きか常に問いかける:単に好きなことでなく、価値観ベースで聞いてあげることです。子供が自分がどんなことに喜びを感じるかを知ることは大事ですね。
  8. 親離れさせる:「親から子供へのパイプは太いが、子供から親へのパイプは限りなく細い」というツイートを聞いたことがあります。高校を卒業したら家を出るなど「現代の元服」的意識付けを しておくことですね。
  9. 大人優先は当たりまえ:大人の決めた基準に従うことは大事です。「わたしは禁止だがなぜ大人はOKなの?」の質問には 大人は自立して生活できるので、自分で生活できるようになったら、好きなことをすればいいと上手く伝えましょう。
  10. 親が楽しむ:読書や音楽もそうですが、大人が全く本を読まずに子供に本を読んでもらおうと思うのは 難しいでしょう。自分の好きなことで子供の刺激になるとはどんどん 楽しめばいいと思います。私は古墳巡りをしたのですが、いまのところ誰ものってきません。

まとめ-子育ては毎日が一期一会

学習も大事ですが、塾で勉強する本末転倒な教育形態になっている今、私たちは「木を見て森を見ず」のような「何のために勉強するか、習い事をするか」ということを忘れがちです。このような状態では「導く」という考え方が大切になってきます。「導く」ためにはまず「親は結構すごいのだ」ということを洗脳することですね(笑)。これより親も自分が導いていくのだという責任感が生まれます。「親の言うことを聞きなさい!」とは言えますが、「私のように生きなさい!」とはなかなか言えないですね。ただ自分が子供のころにできなかったことを棚上げして責めるのはよくないでしょう。自分が打ち勝った、克服した経験を伝えることです。打ち勝った、克服した経験は多かれ少なかれ探せばあると思います。ない?なら今から何かを克服しましょう。自分がローモデルであることを自覚し、自分の生きる姿を見せ、導いてあげるコミュニケーションがベストでしょう。

それでも子供には子供の目線もありますし、反抗期もあり、なかなか思いを聞いてもらえることもできません。結果グダグダした毎日を過ごすことになり、 他の親や子供と比較して焦って叱りつけてしまうこともあると思います。

また、母親と父親の教育観も往々にして差があります。親同士でコミュニケーションをとるのも大事ですね。

「導く」というコミュニケーションスタイルと、今回紹介した「子育ての基本的指針となるような考え方・コツ」を実践していくと、目に見えない形で子供は育ってくれると信じることが大事です。もしかしたらずっと成績はぱっとしないかもしれませんし、有名校、有名企業には入れないかもしれませんが、幸せな人生を送ることは十分可能です。

忘れないようにしたいのは「子供と過ごすことのできる時間は短い」ということですね。「子供との食事の回数」、「どれだけ子供が笑っている顔を思い出せるか」を考えて、こどものグダグダにやきもきするよりも、一緒に過ごす時間をマインドフルネスで過ごしたいものです。

 

親子で育って楽しかった!と後々思えるといいですね。Take it easy!