グローバル人材を目指す英語と思考のブログ

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自分の人生と向き合うための物語作り-2つのリアルなアプローチ

「人生はかりそめ(その場限り、はかない)の旅」という寂しい表現もありますが、「かりそめ」であればなおさら楽しく生きたいものですね。新しい年が院隠滅滅な新型コロナウィルスと共に始まったので、なおさらそう思う方は多いと思います。

 

このブログで「自分の未来を創るロードマップ」という記事で基本的な人生のロードマップ(人生計画書の書き方)を紹介しました。1.ビジョン・ミッション・バリューを設定する。2. 工程表の枠を作成する、3.各工程の自分の達成したいことを書く(小目的)。各工程での目標を書く。の4つの工程です。

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今回はこのロードマップにイキイキとした生命を吹き込むロードマップの描き方について二つのアプローチを紹介します。自分の計画だけを平面的な文章で書いてあるロードマップより、「自分の旅・物語」として仕上げるロードマップを作成することで、より自分に身近なものとなり、自分の人生と向き合えます。

 

二つのアプローチの特徴と必要な理由 

今回は「オデッセイプラン」と「英雄の旅」という二つのアプローチを組み合わせて物語を作るという点がポイントです。「オデッセイプラン」は三つの異なる人生の5カ年計画オプションを立てるアプローチです。このアプローチで今まで想定していなかった自分の価値観やチャンスに気づくことができます。「英雄の旅」は自らを物語の主人公にすることで、自分の人生計画をリアルに書き出します。これらの二つのアプローチを組み合わせて計画を作ることで、人生計画の幅が広がり、人生計画が「誰のでもない自分のもの」になります。ではこの2つアプローチを簡単に紹介していきます。

 

オデッセイプラン -3つの「あなたの旅の物語」

"Design Your life" (著:Bill Burnett)、デザインユアライフという本で紹介されているアプローチです。オデッセイ ”Odyssey” はギリシャの詩人ホメ-ロス叙事詩(物語形式の詩)「オデュッセイア」の主人公の旅からのネーミングです。このプランは人生の旅を三つのオプションとして計画する方法です。

オデッセイプランの3つオプション

オプション1. 今の現実の仕事をベースにした計画、常々考えているアイデアや計画。

オプション2.自分の希望が叶わなかったり、会社が潰れたら何をするかという計画。

オプション3.お金や人からの評判も気にしなければ何をやりたいかという計画。

ただし一つの計画のバリエーションを三つ作るのではなく、三つが全く違うプランである必要があります。 また、キャリア以外のプライベートな計画も入れた方がいいですね。

 

ここでデザインユアライフで紹介されているオデッセイプランのテンプレートを紹介しておきます。視覚化されていて使いやすそうですね。5年分の枠とダッシュボード の構成です。“Dashobard” は外資系でよく使われますが、重要な指標が一目でわかる視覚的サマリのことです。テンプレートは ”designingyour.life" で検索 ⇒ ”Resource” をクリック ⇒ “Worksheets & Discussion Questions” からPDFテンプレートを入手できます。

オデッセイプランの作成手順

ではこの本で述べられている手順を簡単に要約して手順を紹介します。

1.提供されたテンプレートを使用して、3つの5カ年計画を作成する。印象的なタイトルをつける。

2.ダッシュボード(下にあるスピードメーターのような絵)に矢印でレベルをつける。”Resources" (必要なリソースがあるか), "I like it”(自分が好きかどうか), “Confidence”(自信があるか), ”Coherence "(自分の人生目的と一貫性があるか)

3. Questionの欄に自分が心配な点・気になる点を3つ書く。

 

以上で完成です。簡単ですね。参考に「お金や評判を気にしない」オプションで作成した私自信のオデッセイプランを添付します。書籍ではイラストを書き込んだりして、もう少しビジュアルものになっています。

(例)タイトル:「未来のための教育-ロコグローバルKids」

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英雄の旅-「ドラマチックかつ人の心を動かす物語」

「直感と理論をつなぐ思考法」(著:佐宗邦威)という本でマーケティングの手法として紹介されています。物語の王道パターンで、主人公が困難を克服し、目的を達成するストーリーを作るアプローチです。通常は 英雄=自分ですが、この本では英雄をユーザー(お客)に置き換え、ストーリーでユーザーの心を動かすことを目的としています。

 

このアプローチのステップを要約して紹介します。ここでは「主人公=ユーザー」、「試練=ユーザーが抱える問題」、「メンター=問題を解決する商品サービス」、「宝物=ベネフィット」です。参考に私がオデッセイプランで計画した「未来のための教育-ロコグローバルKids」プランを英雄の旅に当てはめた例を追加しました。

「英雄の旅」のステップ

1.現実:主人公が直面している課題:(例)Global化が進む中、子供の教育をどうするか?

2.冒険への誘い:主人公はどのようなきっかけで新たな世界の存在を知るか?:(例)色々なニュースやメディアでグローバルな子供教育の必要性を知る。企業や高等教育ではグローバルな資質が求められている。

3.迷いとメンターの支援:旅立ちを前に主人公はメンターにどのように後押しされるか?:(例)誰でも体験できる多様な価値観を持った「ロコグローバルKids」という教育プログラムに共感を持つ。

4.一線を越える:主人公はどのような覚悟と期待を持って旅立ちを決めるか?:(例)英語だけでないグローバル通用する人材になってほしいと思う。

5.試練:どのような試練と直面し、メンターはどのように主人公を支援するか?:(例)英語が話せない、話す機会がない。学校の授業が忙しくて、多様な価値観教育に構ってる暇がない。

6.克服と報酬:主人公はどのようにして試練を克服し、どのような宝物を得るか?:(例)「ロコグローバルKidsプログラム」を通して、日本人の英語でも通じると自信が出る。いろいろな価値観や世界があると知り、子供が自分自身を認めることができる。 

7.宝を得て帰還:宝物を得た主人公は元の世界の仲間ににどんな声をかけるか?:(例)これからは「ロコグローバルKidsプログラム」のアプローチが有効だと話題に上がる。

 

以上で完成です。この「英雄の旅」は物語で人を突き動かすというセンスが大事になります。このアプローチでそのセンスも磨かれると思います。私が参考に作った「ロコグローバルKidsプログラム」は折に触れて妄想している内容ですが、実際に英雄の旅バージョンに落とし込んでみると、この計画に不足している部分が明らかになり、色々なアイデアやオプションが浮かんできます。

 

まとめ-「イキイキとした物語」の中でを生きていく

「オデッセイプラン」と「英雄の旅」の二つのアプローチを同時に使うことで、複数のオプションを客観的に見ることができます。また、これらのオプションにストーリー性を持たせることで自分自身の物語としてぐっと身近になり、自分の計画と向き合うことができるようになります。また、各プランをできるだけドラマチックしておくことも大事です。自分が主人公になり、困難を乗り越えたり、成功した姿を想像し、夢にリアリティーを感じることができます(このリアリティというのは現実的かということではなく「自分で感じることができる」という意味です)。ここまで完成すると自分の夢への一歩を大きく踏み出したことになります。想像力・妄想が大事になってきますね。

 

時間はどんどん過ぎていきますが、私自身はまだまだ旅の途中です。とにかく早めに自分の人生計画を創ることをお勧めします。多くの成功者の人たち(自分にとっての成功)は早い段階で自分の人生と向き合うことで、期待した通りに、またそれ以上にドラマチックに物事が進んで成功を手に入れたはずです。我々も希望通りに人生が進めばワクワク度は半端ではありませんね。まずはこの2つのアプローチで人生の計画(ロードマップ)を作ることで、思考や環境を変えていきましょう!