「あなたの言ってることは全くわかりません」と言われたらどう感じるでしょうか?あまりいい気持ちはしませんね。
もう一度説明しようという気持よりも先に落胆の気持ちが沸いたり、時として相手に対して怒りを感じるかもしれません。
では英語のミーティングで相手に ”I don’t understand at all” と言われたらどうでしょう?自分の英語での説明が悪いので、怒りは感じませんが、やはりがっくりします。
このブログで「下手な英語でも大丈夫!」と偉そうに言っていますが、通じなければ意味がないですね。
私もインド人の上司に ”I don’t understand at all” と言われることがあります。数日前のミーティングでも久々にストレートに言われました。
今回の記事ではこの悲しみを皆さんとShareすることで、皆さんに自信をつけてもらいたいと思います(笑)。普通のロコグローバルのリアルな世界はこんな感じで、この程度の英語で進んでいるんだと実感してもらうことが目的です。
「まったくわかりません」の一言
インド人上司とのウィークリーの1on1ミーティングでの話です。上司が用意してくれた議題に従って一つ一つ確認していました。その一つの項目で上司から ”What is the status of that ?” 「この件の状況はどうなっていますか?」と聞かれました。
私はこの件がまだ保留中であること、特に問題はないことを伝えました。
その後少し沈黙があり、”I don’t understand at all” と言われました。
私のその時の気持ちは「(あ~、失敗した。適当に説明しちゃったもんな)」でした。
直訳すると「あなたの言っていることは全く分かりません」ですが、実は7割方は通じており、上司は私からの追加の説明を待つことなく、ロジカルに「何をしてどうなったか、 今後どうなるのか」と私に確認し、この話は終了しました。
通じなかった理由
上司に通じなかった主な理由としては、「適当に説明しようとして、英語も適当になった」が最大の理由です。
また、油断もありました。事前にメールで連絡している内容なので、もう説明する必要がないと思い、あまり内容の整理や準備もしていませんでした。
その時の英語をそのままグーグル翻訳してみます(一部変えています)。
”OK、ステータスはまだ保留中です
9月か10月にそれをすることにしました。
だから私はちょうど彼らに言った、Aさんに言った、私は異動について考えています。
そして彼は言った、そして私はその理由を説明した。
そして彼は言った、あなたが知っている、彼は受け入れており、彼はまだ私たちと一緒に働くことをいとわない。”
さすがにこれでは通じませんよね(笑)。5Wが適当で、具体的に「誰がどうしてどうなったか」というステータス報告の基本が全然できていません。
適当に話したり、油断をするとこうなるという好例ですので、恥ずかしながら紹介させてもらいました。
まとめ Implication、Lesson Learn、と希望
この話の “Implication”(暗示する点)は普通の外資系社員の日常であればこの程度だということです。逆に言えばこんな英語で、サポートを受けながら海外と仕事を何とかやっていくのがロコグローバルな世界です。
次に”Lesson Learn”(教)です。この話に教訓めいたものがあるとすれば、主に2点あります。「きちんと準備をしておく」、「5W1を意識したロジカルな説明を心がける」です。 基本中の基本ですが、この2点は緊張感が欠けるとなおざりになります。
この話に希望があるとすれば、英語でのビジネスもこの程度でできる、という点です。今回は英語での失敗例なので、この英語で海外と仕事ができるというわけではありません。
ただ、このような基本的なレベルの失敗英語でも、なんとかやりくりをして海外と仕事ができている、という点で「誰でもできるかも」という希望につながります。
つまり英語がそれほど上手くなくても、ロコグローバルパーソンとして海外と仕事ができるということですね。
最後にこの”I don’t understand at all”という言い方について触れておきます。
日本人のメンタリティと英語の知識では「at all までつけなくても・・・」と思いますね。私の上司は非常に優しい方ですが、インド英語ということもあって、言葉に圧力があります。ずばりと言われると多少ダメージがあります。
また、私の上司がよく使う一つの言葉に ”Are you gettig my point?” がありますが。「私の意味がわかっていますか?」くらいの感じです。
ただ、 この言葉もインド英語の音圧で言われると、「言っている意味分かってるの?」と高圧的に感じます。
しかし国によってコミュニケーションスタイルや言葉の使い方はかなり異なります。この点についても言われたことに日本語の感覚で一喜一憂しないことが大事です。すぐに気持ちを切り替え、て本来の会話に集中できるレジリエンス ”resilience" を養うことが大事でしょうね。