ロコグローバルパーソン

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

ロコグローバルパーソン再考2- 実体験を通した危機感

自分がこのブログ「ロコグローバルパーソン」で発信しているメッセージは「海外の人と一緒に仕事をできるような人材を目指そう、そして日本をより良くしよう!」です。今回は、このメッセージを配信するに至った理由・経緯をもう少し掘り下げて考えてみました。自分でメッセージを配信するからには、ぼんやりとした「なんとなくヤバイんじゃない?」という感覚ではなく、確固たる理由がないと説得力がありませんね

「日本の人材に対する危機感」を持つようになったのは、自分自身が海外で暮らしたり、外資系で勤務した実体験を通してです。最初は自分自身の立ち位置として、「うーん、なんかな難しい」→「(やっぱり)思ったよりだめだな」→「全然だめじゃん」という経験をし、その後、自分のような普通のビジネスパーソン人材について「俺だけでなくこのままだとやばいかも」→「やっぱりやばいね」→「我々や次の世代がサバイブするにはどうしよう」と危機感を持つようになりました。

この危機感に対する具体的な行動を起こしたのは五十歳過ぎてからです。いいかげんもっと早く気付けよという感じですね(敦盛でも舞いたくなります)。感覚の鋭い人は、もっと若いうちから問題意識を持って自分自身のキャリアを積み上げています。しかし、誰でも、いつからでも問題意識があれば行動はできます。 私のささやかな経験が、皆さんの問題意識とシンクロすることで、お互い良い刺激になると嬉しいです。

覚醒時代ー中国でのグローバルコミュニケーション

「中国語勉強して何になるの?」、「中国みたいな国に留学してどうするの?」と周りに言われながら中国に1年半程留学したのは30年以上前になります。留学先は大都市でしたが、車よりも自転車と馬車が多かった時代です。アフリカ、ヨーロッパ、アメリカからの留学生達は国籍も関係なく、和気あいあいと英語や中国語でコミュニケーションをとっていました。日本人は日本人で固まる傾向がありましたが、みな留学生でしたので、中国というある意味ニュートラルな環境で色々な国の人と仲良くできました。この留学では「他国の人と交流するのは楽しい」という経験を得ました。ドイツ人の女の子に「英語が離せない」と話したところ、「あなたは英語単語を私より知っているのに不思議だね」といわれたのを覚えています。

経験時代1ーアメリカ留学ー参画の重要さ

この時代は自分という普通の人間はアメリカでは通用しないと認識した時代です。アメリカでは別に日本人だからといってリスペクトされるわけではなかったです。当時は妙なプライドもありました。そして 最悪なことに、大学院での授業についていけない現実を拒否し、内向きにこもってしまいました。そうなると座っているだけの人(私)はメンバーの一員として認識されませんでした。どんな意見でも積極的に発言するアメリカ人や他国の留学生を傍目でみながら、自分自身から積極的に関わるということはなかったです。まずは参画をしないと話にならないという経験をしました

経験時代2-アメリカでの就職-自分の人材力

アメリカで働いていた時代は、自分という人材は多種多様な人材がいる中でほぼ通用しないと感じた時代です。幸い日系の会社で雇って頂きましたが、即戦力でにはなれませんでした。このあたりから自分自身のキャリアと日本企業の働き方について危機感を持つようになりました。この時代の強烈な印象としては2点ありました。一つ目は転職しようとしたが全滅し、自分が現実のマーケットでは通用しないということを実感したことです。二つ目は日本の駐在員の方々が長時間一生懸命働いても、 私はアメリカのお客さんに納期についてひたすら謝り続けていたという事実です。長時間労働が成果につながらないと感じました。

経験時代3ー日本で外資系に勤務ー変われない日本

日本に帰国して外資系企業で働き始めました。グローバルビジネスと日本のビジネスの捉え方に大きなギャップを感じた時代です。まず「日本はしっかりしているが、海外は適当」という考えに支配されているということに驚きました。「**人は適当」というようなステレオタイプな発言さえよく耳にしました。グローバルのプレゼンスが強くなるにつれ、さすがにそのようなことを言う人はほぼいなくなりましたが、「日本人はビジネスにおいてもきちんとしている」という考え方はまだ支配的と感じます。

グローバル目線で見ると、日本で要求される過度とも思われるサービスレベル、圧倒的に低い従業員満足度と顧客満足度、哲学問答のような長時間の会議などは異様に映ります。私が入社してから本質的にこのような体質は変わっていないように思います。

一方で様々な部署で上司が中国の方やインドの方に替わってきました。日本の従業員は真面目に仕事をしているのですが、 なかなかグローバルでビジネスをしていくという現実にまだ足を踏み入れられない雰囲気があります

まとめ-問題意識がやっと・・・行動になった

このように長い時間がかかかってしまいましたが、自分を含めた普通の日本人の現状を「このままではまずいのでは?」という感じるようになりました。積極的なコミュニケーションや参画が苦手、間違えることを恐れる体質、英語が上手く話せない(話すのが怖い)、滅私奉公体質、他責意識と経済大国意識、マジメさと優先度の混同、過度な品質意識など、グローバルで仕事をする上で障壁になる問題を経験的に感じました。

ただし、これらの問題は裏を返せば、慎重さ、高い教育レベル、コミットメント、顧客目線、律義さなど良い面でもあると思います。これらの良い面を活かしつつ、 グローバルというマーケットてしたたかに活躍する人材がこのブログの目指す姿です。

実体験を通してこのような結論に至ったことは、強烈なモチベーションを私に与えてくれ、ロコグローバルというメッセージを配信するに至ったわけです。ちょっときれい事で盛っていますが。

そして危機感に前向きに対処するには、 直感的に自分が過去にすべきだったこと、 将来的にこうすべきと思ったことから始めるという結論に達しました

例えば数年前、経営会議で英語の組織的な学習を提案したところ、賛同してくれた方は一人でした。なら自分でやってみようと始めた社内英語教室に集まったのは4人だけ。いまはブログと同様、地道にやっています。

今回は「メッセージを配信するに至った経緯」について実体験をもとに語ってみました。なお、このトピックス「ロコグローバルパーソン再考」は続きとしてロココグロバールパーソンの要件、必要なアクション、期待される効果など具体的な内容について不定期に配信していきたいと思います。

 

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