ロコグローバルパーソン

“ふつうの人”とグローバルをつなぐ英語と思考

ロコグローバル人材再考3-求められる人材と提供できるスキル

今回はロコグローバルパーソン再考第三弾として、グローバルで活躍できる人材には何が求められているか、自分にはどのようなスキルや経験が必要なのか?を確認するアプローチについて再考してみました。この振り返りで、ロコグローバル人材を目指す自分を建設的に追い込んでいきたいと思います。

自分のテーマを「グローバルで通用する人材になろう!」と決めて、次に問題になってくるのは「相手が何を求めていて、自分が何を提供できるのか?」です。ここでの相手とは、日本も含めたグローバル人材マーケットのことで、お客さんのようなものですね。何を提供できるか?は、相手にとってどのような魅力的な商品(自分という人材)を提供できるかです。相思相愛になるための分析ですね。

恋愛(私にとってすでに宇宙の果のような言葉ですが)と違って、ビジネスで相思相愛になるためには「求められるもの」と「提供できるもの」をロジカルに分析する必要があります。そこで登場するのが環境分析と自己分析のフレームワーク(物事を効果的に実行するための仕組み)です。今回の振り返りには、シンプルかつ汎用的なビジネスフレームワークのPEST分析とSWOT分析を使いました。これらは企業が置かれている環境や、強み弱みを分析するマーケティングフレームワークで、一般的な常識とビジネス経験さえあれば、誰でも簡単にできます。

今回は環境分析と自己分析、それを連携させるおおまかなアプローチについて考えてみたいと思います。今回の記事がみなさんの目指すグローバル人材の参考になれば幸いです。

環境分析-マーケットは何をもとめているか?

まずグローバル&日本の人材マーケットが何を求めているか?について分析してみます。使用するビジネスフレームワークはPEST分析です。PEST分析の目的は、簡単に言えば「今の自分がおかれている(マクロ的)環境を分析する方法」です。

PESTは政治・法律(Politics)、経済(Economics)、社会(Society)、テクノロジー(Technology)の頭文字をとったものです。これらの環境において、自分の目的に関連する環境因子を書き出していきます。

この分析を始める前に、一点留意することがあります。それは分析の切り口、スコープを決めることです。今回の場合は「人材マーケットと働き方」にしました。

環境因子としては、政治:働き方改革、経済:経済のボーダーレス化、社会:少子高齢化、テクノロジー:AI の進歩などが挙げられます。これらの因子をカテゴリ別にリストします。
今回の場合はあくまで環境を客観視するという目的なので、あまりディープに考えなくても新聞やニュースで報道されているような内容を書けばよいと思います。

 

自己分析-どんな価値を提供できるか?

次に自分が何を提供できるかついて分析してみます。分析をすることで、自分の評価基準を設定できます。その結果、自分の 提供できる価値に気づいたり、時として絶望したりします・・・。しかし人格として否定されたわけではないので、気を取り直し、現実を受け入れるしかないですね。

分析に使用するのはSWTO分析です。簡単に言えば「自分がコントロールできる強みと弱み、自分がコントロールできないが追い風になる機会(トレンド)と向かい風になる脅威を洗い出す分析です

SWOTは強み (Strength) 、弱み (Weekness) 、機会 (Opportunity) 、脅威 (Threat) の頭文字をとったものです。コントロールできるのは強味と弱み、コントロールできないものは機会と脅威です。

私の場合例として次のようになりました。強み:海外勤務経験、 弱み:ロジカルコミュニケーション、機会:英語能力の需要増、脅威:理系人材の需要増などです。

環境分析と自己分析の連携-自分のアプローチを考える

PESTとSWOTで分析したを連携させ、ロコグローバル人材になるために必要な要件を洗い出し、優先度をつけていきます

まず、PEST分析で行った外部環境が、SWOT分析で行った機会や脅威のセクションに反映されているか確認します。これで外部要因、つまり何が人材マーケットで求められているかを整理します。次に自分の強み、弱みと照らし合わせてギャップを確認します。

私の場合、一つの例として「経済のボーダーレス化によりグローバル化が進み、 英語が話せる人材の需要が高まっている。英語はある程度話せるが、ロジカルな説明が苦手なので、ロジカルコミュニケーションスキルを高め自分の強みをさらに強化する。ただどう転んでも理系頭脳は獲得できないので、四則計算でできるスキルに集中する」となりますね。自分の今までのキャリア戦略と突き合わせてみるのも面白いですね。

アクションは期待されていることと提供できることのギャップを埋めることになります。ただし、アクションの優先度の設定が必要になります。

まとめ ー自分で考え、デザインする

「グローバルで活躍できる人間になろう(なりたい)!」というテーマを設定した時に、何から始めたらいいのか?何が求められているのか?を考える必要がありました。

何が求められているかについては、自分の周りで何が起こっているのか、世界では何が起こっているのかを分析するため、外部環境を分析し可視化できるPEST分析を利用しました

次に、自分がその環境の中で、どのような位置に置かれており、 どんなサバイバルスキルを持っているかを分析するためにSWOTを使用しました。自分の強みのいくつかがグローバルで求める人材要件と一致することが分かり、「強味×機会」でさらに強みを伸ばす戦略を取ることにしました。

突出したものがあれば何もしなくても注目されますが、普通の人が目指すロコグローバルパーソンの要件は、まずジェネラリスト的な基本スキルになると考えられます。それは「ロコグローバル人材再考」で書いたようなグローバルコミュニケーションや建設的マインドセットなどですね。このようなグローバル人材としての要件を自分が持っているか、どこを伸ばすべきかを判断する材料がPEST分析であったりSWTO分析です

最後に、これらの分析をするにあたって、とにかく自分で考え、自分なりの人材をデザインすることが重要になると思います。

このロコグローバル再考のテーマが続きますが、粘着質な点は私の強みでもあります。次回は自分の場合を例にとり、具体的な環境分析や自己分析について考えてみたいと思います。

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